公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ッ池公園 ―修善寺寒桜・椿寒桜―

 
322日(土)
 
 このところ太陽が上がる時間が早くなり、日中が長くなったことがはっきりと感じられる。3月も下旬となれば、当然といえば当然だが、ようやく寒さから脱した感じが出てきた。
 家を出たとき風は多少あったが、三ッ池公園へ着くと風がなく穏やかな日になっていた。連休中日とあって家族連れが多く出ていた。
 久しぶりに出かけてきたので、いろいろな樹木の変化の様子を見てまわった。南門を入ると、ピンクのサクラが目に入った。一瞬ソメイヨシノと思えたが、赤みが強く、早咲きなので別の種類だろうと思い直した。よく見ると、「修善寺寒桜」と表記されていた。先日、河津桜を見ていたので同じような仲間であると思えた。花数はまだありそうだが、葉が出てきているので、峠は過ぎたと思える。
 
修善寺寒桜
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 さらに奥へ入っていくと、先ほどのサクラに似ているサクラが見えてきた。2本あるがどちらも同じように見えた。注意してみると、1本は修善寺寒桜、もう1本は椿寒桜と表記されていた。どこがどう違うのか、少し調べてみた。
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               修善寺寒桜                          椿寒桜
 
修善寺寒桜
寒緋桜(カンヒザクラ)と大島桜(オオシマザクラ)の交雑種と考えられている。
椿寒桜
カンヒザクラとシナミザクラとの種間雑種と考えられています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 ・どちらにもカンヒザクラが片方の親になっている。赤みがかるのはカンヒザクラの     性質が出ていると考えられる。
 ・オオシマザクラの萼筒は細長く、毛がない。修善寺寒桜の萼筒は椿寒桜と比べると細長くなっている。また、毛がない。この点はオオシマザクラの性質が現れていると考えられる。
 ・椿寒桜の雄しべは長い特徴がある。これは雄しべが長いシナミザクラの性質が現れていると考えられる。
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                        修善寺寒桜              椿寒桜
 
 いよいよサクラの花の季節がやってくる。三ッ池公園にはいろいろな種類のサクラが用意されているので、これからは観察に暇がなさそうだ。
 
  
  記  平成26年3月22日(土)