冬芽とフキノトウ
2月28日(金)
期待したアンズの開花を確認した後、何時もの藪へ行き、それぞれの樹木の変わりようを調べた。藪の入り口付近まで枝を伸ばしていた樹木の枝は全てが刈り取られ、観察できるものは藪の奥の方へ行ってしまった。近づいては見られないが、それぞれの樹木は確認できる。
緑色に大きく膨らみ出していたニワトコの冬芽を見ると、新葉に変わり出していた。しっかり覆っていた外側の皮を押しやるように中から新葉が顔を見せている。先の一部は未だ皮の先端に引っかかっている。何とか押しのけ外へ出ようとするところに新しい生命力を感じる。昆虫が外側の皮をはぎ、脱皮する姿を連想させる。
葉が出始めたニワトコ
小さく、堅く閉じていたウラジロガシの冬芽にも春が感じられる。一回りも二回りも大きくなり膨らみが判ってきた。芽鱗の毛などが分からなかったのが、鮮明に分かるようになった。この沢山の毛で寒さから守られていたことが分かる。しっかり冬芽を守ってきた芽鱗もその役目が終わろうとしている。
ウラジロガシの冬芽
赤く輝くミズキの冬芽はいつ見てもきれいに見える。今日は幾分縦方向に伸びてきた気がする。5―6枚の芽鱗の形も分かるようになったし、中央から大きくなった新芽が出始めているようにも見える。
階段を下り、下の藪に出始めていたムラサキケマンの様子を見に行った。ムラサキケマンのあったところを見ると、そこだけが雪で覆われていた。見ようと思ったものはこの雪の下にある。この雪を掘り起こすわけにも行かない。仕方なく諦めて、周りを見回した。やはりここにも春はやってきている。枯れ葉で埋め尽くされていたところに緑が見える。その1つを見るとフキノトウだった。これ1つかと思ったら、あそこにもここにも出てきていた。
記 平成26年2月28日(金)