公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

スズカケノキ

120日(月)
 
 
 東神奈川公園には大きなスズカケノキ4本ある。11本の姿の移り変わりからは、苛酷な生き様が想像できる。春から夏は新芽を出し、葉をたくさんつける。そのお陰で、強い日射が遮られ、憩いの場がつくり出される。又、緑の乏しい公園を豊かな緑で飾ってくれる。人の生活に多大な貢献をしたスズカケノキは、いまは骨組みだけの姿になっている。よく見ると、毎年、毎年大きく選定され、あそこにも、ここにも大きな選定痕が見苦しく残っている。この痕は、今の時期に見ることが出来るが、春から夏になると、沢山の葉で覆われ、その姿が隠されてしまう。人は、いまの姿を忘れてしまい、この樹の生活の変化には気がつかない。「大気汚染に強く、成長が早い」ということで、街路樹や公園の樹木として選ばれたそうであるが、考えれば気の毒に思える。
 枝を見ると、まだ玉のような果実がぶる下がっている。中に種子が残されているのだろうか。葉が落ちたこの姿は、冬のススカゲノキの風景を物語っている。
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残されている果実
 
 枝は高いところにある。何とか冬芽を見ようと手に届きそうな枝を探してみた。写真を撮ると、冬芽が写っている。長い柄に互生している。その1つを拡大してみた。葉痕の近くから赤褐色の弾丸のよう冬芽が突き出てきている。艶があるところから、ほとんど毛がないように見える。
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冬芽
 
    
  記  平成26120日(月)