公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

年末夜警パトロール 最終日

 12月30日()
 
  今日は、朝は氷がはり寒かったが、次第に日が出てきて、いい天気に変わった。もうあと2日で新しい年になる。しかし全然そのような実感がない。節目、季節感が失われてしまったのだろうか。気候も真冬の感じがしなくなっている。
 今日は夜警パトロールの最終日になっている。今日の担当班はもともと絶対数が少ないので、何人集まってくるか心配であった。7時になっても集まりは少なかった。時間は刻々と進む。まだ、あの人は来てくれるだろうと希望は捨てなかった。1人、2人と姿が見えた。女性部の人が「私たちも夜警に回る」といってくれた。た。うれしい言葉である。
 第1回目の夜警パトロール、人数がそろったので、二手でまわることにした。女性部の人が加わると雰囲気も変わってくる。何時も、緊張し、こわばった雰囲気から、緩やかな雰囲気に変わってくる。「チャキ、チャキ、火の用心、チャキ、チャキ」の音と掛け声がかかる。「ここが町内の境になっている。ここの電灯は隣の町会の管理になっている。」こんな話が交わされる。考えてみると、昔から住んでいる人が少なくなっている。この辺がどんなところであったか分からない人もいる。ここは畑であった。ここは機関車が通っていた。あそこに踏切があった。こういうことを知っている人が少なくなっている。こんな話が出ると「ああ、そうだったのか」と新たに思う人もいれば、その話を聞いて、昔を偲ぶ人もいる。こういう会話も日頃出来ない会話である。
 風がない。朝の状況から考えられない穏やかさである。3日間で、一番恵まれた状況になっている。相手方の明かりが見えた。互いにすれ違う地点からすると。少し早めに進んできているように思えた。ゆっくり進もうとするが。次第に足ははやくなってしまう。人の歩み方は、急に変えられないことが分かる。ゆっくり歩いているつもりが、何時もの速さになってしまう。明るく照らされた1本の道を進み詰め所へ着いた。
 「ご苦労様でした」互いに、言葉を掛け合う。みんなほっとした気持ちになれる。女性部の協力で、部屋は暖かく、歓談する場がつくられている。座布団にすわり、「やらやれ」と落ち着く。直ぐに女性部の人が、暖かいものを用意し、ビールやお酒を運んでくれる。本当に心づくしである。「寒いところありがとうございました。出されたものを召し上がり、暖をとってください。」という声で、皆さんはからだを温めた。暖かいトン汁が気持ちよくのどを通る。1杯が2杯へと進む人もいる。「美味しい」と、あっちからもこっちらかもささやく声が聞こえる。
 「日本はどうなるのか」こんな問題が提起される。アベノミックスは続くのか、中国との関係はどうなるのか、果ては憲法のことまでも・・・・いろいろ話題が出てくる。みんな先行きが心配なのだろう。話し込んでいるうちに時刻は9時になってしまった。久しぶりに皆さんと会うと、話は尽きないものだ。
 最後の最後、今年度の納めになる夜警パトロールになった。風が出てくるかと思ったら、無風に近い。天気に恵まれた夜警パトロールで終われそうだ。「チャキ、チャキ、火の用心、チャキ、チャキ」と、今年度最後の声を届ける。家の中ではテレビを見たり、パソコンをしたり、本を読んだり・・・とそれぞれの家庭で家族集まって団欒のひと時だと思われる。「チャキ、チャキ、火の用心、チャキ、チャキ」の音や声が届いただろうか。
 今日も、「ご苦労様」と声がかかる。空は雲がないようで、星が輝いている。オリオン座も昨日よりは幾分真南へ動いてきたようだ。天に輝く星のように来年の皆さん
の輝きを祈念したい。
イメージ 1イメージ 2 夜警パトロール風景
 
 
  記 平成25年12月29日()