雨と風の跡の公園
12月11日(水)
朝のうちは寒かったが、昼頃から暖かくなってきた。公園へ行くと、風がなく、暖かい日差しを受け、日向ぼっこを楽しんでいる人もいた。寒い日の間に、このような暖かい日が来ると人も生き換えってくる。
雨と風で公園は汚れていた。落ち葉が一面に散らばり、道路に吹き寄せられていた。花壇の中には草の芽が覆われるほど落ち葉がかぶさっている。都会の中で見るこのような景色は汚れて見える。これが、周りが緑だったら、汚れては見られないだろう。
ケヤキの樹は坊主に近くなり。枝の骨組みが現れ出している。箒状になった風景は冬の訪れをい
やでも意識させる。イチョウの葉がたくさん落ちている。真黄色できれいだ。光が当たった部分は眩しく光っている。狭い範囲だがこの黄色いじゅうたんを見ると、自然の中へ入ったようで、都会にいることが忘れられる。ここを踏みしめてみた。柔らかく、足が沈んでいく。
箒状になったケヤキ
サクラの蕾を見た。確かに蕾であることが分かるようになってきた。茶褐色をして、ちょっぴり膨らみ出している。暖かい日を受け、気持ちよさそうに日向ぼっこを楽しんでいるように見える。
足元を見ると、小さな芽生えがある。チチコサモドキは生きる力が強い。この寒い時期でも背丈を延ばし、花をつけている。ホトケノザ、ハコベ、タネツケバナなどは、はやくも早春を思わせる。ハキダメギクも強く、花をつけている。
チチコサモドキ ホトケノザ
記 平成25年12月11日(水)