公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

平山郁夫美術館と耕三寺

29日(月)
 
 古寺をまわった後、路線バスに乗り、しまなみ海道を進んだ。途中、新尾道大橋などの島の間に架かる橋をバスは渡って行く。橋の上から見る瀬戸内海の景色は素晴らしかった。バスに乗っているのは地元の人がほとんどで、観光客は幾人もいなかった。おかげで地元の雰囲気を味わうことが出来た。1時間ぐらいバスに乗って、耕三寺のバス停に着いた。
 平山郁夫美術館は直ぐ近くにあった。入り口はこじんまりしていて落ち着きがあった。門を入ると、紅葉が美しく、美術館を訪れる人の心を抑揚させる雰囲気を出させていた。
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入り口
 
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入り口前の紅葉
 
 小さいころの作品が数多く展示されており、天分の素晴らしさが読み取れた。普通の人だったら、2-3年も経つと、過去のものはみんな残っていない。過去の作品がよく残されていたことに感心した。
 地元の小学生の作品も入り口を入ったところに展示されていた。どの作品を見ても、「これが小学生か」と思える素晴らしい作品だった。周りがどこを見ても絵になるような環境なので、ここに育てば自然と美的センスが育まれるような気がしてきた。生活環境の大切さを知らされた。
 
 近くに耕三寺がある。実業家の耕三寺耕三が母の菩提寺として建立した寺院とのこと。事業に成功し、親のためにこのような建造物をつくり、それが生まれ故郷の発展につながればと考えた偉業は素晴らしいと思う。
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正面
 
イメージ 5イメージ 6境内の紅葉 
 
 一通り建造物を見終わると、さらに奥が開かれていた。眩しいような大理石の芸術品である。1つの大理石だけでもかなり大きい。これが何百、何千・・・と使われている。しかも同じ石はない。いろいろな形に彫刻され見るからに美しく組み合わされている。寒空の中だったが、大理石から跳ね返る光線は眩しかった。
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大理石の彫刻
 
 夕方の商店街は、平日のせいか店はどこも閉じており、活気がなかった。歩いて数分で瀬戸口港に着いた。ここから尾道へ行く船が出ている。出発まで30分ぐらいある。寒く風も出てきたが、夕日が沈んでいく瀬戸内海を見に近くを歩いた。薄暗くなった瀬のような海を船が来る。人の影は見えなかったが、港に着くと思ったよりも多くの人が降りてきた。中には高校生もいる。この船を通学に利用していることが分かる。
イメージ 9イメージ 10夕日を受ける瀬戸口港
 
 
  記  平成25129日(月)