公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

広島平和大通公園の秋

127日(土)
 
  広島の平和大通公園のイルミネーションは輝かしい風景を醸し出してくれた。一夜明け、この公園の樹木を観察した。広島へ来た時は、平和大通り公園の樹木を見ることを楽しみにしている。それは樹木に標識があり1つの樹木園になっているからである。ここほど丁寧に標識がつけられている公園は他にない。
 クヌギが黄褐色になっている。そろそろ落葉し始めるのではないかと思われる。右側のイチョウは上の部分の葉が既になくなっている。
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 セイヨウボダイジュという名の珍しい樹木があった。既に葉は殆んど落ち、細かな点は分からなくなっていたが、「葉、幹はカツラによく似ている」印象を受けた。
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セイヨウボダイジュ
 
  トキワギョリュウ(モクマオウ)という樹木があった。一瞬マツの感じがするが、枝全体が流れるようになっており、ヤナギの感じもする。珍しい樹木なので調べてみた。オーストラリア原産の高さ10-30mにもなる常緑高木で、時に暖地に植栽される(牧野植物図鑑)。オーストラリア原産、明治時代に渡来し、植栽される(寺崎植物図譜)。いずれにしても日本原産でないことがはっきりした。
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トキワギョリュウ
 
 クロガネモチ,はどこにでもある。赤くたくさん実をつけている。ひっそりと陰に隠れているようだったが、赤い実を見ることによって存在が分かった。
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クロガネモチ 
 
 メタセコイアの樹が3本ある。この樹も色づき始め姿を変えようとしている。ま茶色に変貌すると、別の樹木になったように見える。生きた化石といわれ珍しい樹である。
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 トウカエデがある。黄褐色に色づいている。葉が3列しているところに特徴がある。また、幹を見ると、この樹皮は剥げそうになっている。後と、右にあるのはケヤキになる。
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トウカエデ 
 
 イチョウがきれいに色づいている。全体が真黄色に見える。この美しさに引かれ、写真を撮る人が多い。自分もその一人である。
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 わずかな時間だったが、秋の平和大通公園の一部を見ることが出来た。きちんと管理されている公園なので、「定期的に観察が出来るといいのだがなぁ」と思っている。
 
撮影:11月30日
 
  記  平成25127日(土)