公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

厳島 弥山の樹木(アカガシ)

12月4日(水)
 
 樹皮が剥がれそうな樹木が見つかった。どうも見慣れていない樹木のようだ。ムクノキの樹皮を思い浮かべさせるが、小さな形で剥げそうなので、明らかに違う。葉は全縁で、縁が少し波を打っているようだ。葉が全縁なところから判断すると、これがアガガシになるのではという予感がした。スダジイなどの葉にも似ている。図鑑で調べると、関西、中国地方等で見られるアカガシになるようだ。
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アガガシ
 
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アガガシの葉
 
 赤い実を見ると「シロダモ」という感覚がし、山を登りながら楽しんでいた。すると、また赤い実が現れた。即、シロダモと思ってが、粒が小さい、明らかに別物である。何になるのだろうか。公園などなら、どこにどの樹木があるということが分かっているので、いろいろな観点から見直さなくても、樹木の名前が分かってくる。しかし、自然の中では勝手が違う。自分が判っていると思っていても、この樹木の名前はとなると、分からなくなってくる。この樹木もその1つで、クロガネモチではないかと思うが、柄が長いのが気になる。今まで見てきたクロガネモチは果実がもっと密集しているし、柄が短い。調べ直すと、「ソヨゴ」が出てきた。モチノキ科 モチノキ属に属している。同じ仲間なので似ていることが分かってきた。ソ
ヨゴとモチノキ、クロガネモチの違いは柄の長さにあるという。疑問に思っていた点が的中していた。
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 ソヨゴ
 
 大分高いとこへ登ってきた。見晴らしがいいので、海が見える。足元では、広い範囲をホウロクイチゴが這っている。崖の上から見るから這っているように見えるのかもしれない。葉が大きく、広い範囲の被い方を見ると、一瞬クズを思わせた。しかし、葉をみると、3葉になっていない。クズとは明らかに違い、形はブドウの形になっている。最初ヤマブドウではないかと判断したが、どうも違うらしい。調べるとホウロクイチゴということだった。
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ホウロクイチゴ
 
 山を登りきったところに社があり、そこに大きなツガの樹が聳えている。社の脇道にツガ林の標識があり、説明が書かれていた。宮島のツガ林はヒノキ、アセビ、コバノミツバツツジ、ダイセンミツバツツジ、シノブ、コウヤコケシノブをともなっていると説明されていた。下の方で、アセビがたくさん見られた訳が分かってきた。
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大きなツガの樹
 
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ツガ林の標識 
 
 
  記  平成25年12月4日(水)