イヌビワ
10月23日(水)
この樹の名前は?
果実が枝から上へ出ている樹があった。果実は緑色をしていて小さい。下がった枝があり、接写できる位置にあったので写した。緑に見えた果実が、拡大すると表面に白い斑点のようなものが見え、頭の部分が赤くなっている。さらに、割れ目の筋が入っている。
果実の様子
葉は長い柄があり、中央よりやや上の部分の巾が広く、先へ行くに従い次第に狭くなり、尾のように伸びている。基の部分は丸みを帯びている。このような形を保育社の植物図鑑では「狭倒卵形」と書いてある。
何を手がかりにしてよいか分からず、この葉の形と果実の色や形を基に調べた。
葉
果実
「木には名前がある」http://www.tree-watching.info/kensaku/1t/kensakuA0.htmlを利用させてもらい、果実の形、季節葉の様子を入れて引くと、いくつかの候補が検索された。それらを調べていき、イヌビワへきた時、「似ている」と思った。葉や果実を開くと、試料にそっくりになってきた。「イヌビワ」なのかと思った。
さらに、確認するためにいくつかの資料にあったってみた。葉が枝先に集中しているようなので、確認した。果実が枝から上へ出る点も確認した。
葉が枝先に集中している
やはり試料はイヌビワになるようだ。イヌビワという名前は以前から聞いているが、実物を見ていなかった。実際に見ると、葉の様子は普通見る「ビワ」とは似ていない。果実も小さい。イヌビワの「ビワ」が食べる「ビワ」と関係があると知れば、果実の形が似てくる。
図鑑を見ていくと、イヌビワはクワ科の中のイチジク属に入っている。なるほどと思った。イヌビワの果実は拡大すると、ビワというよりもイチジクの果実に似ている。
「幹の様子や葉の詳細などもっと細かく見ておく」と、もっと検索が上手く利用できるのにと反省させられた。
記 平成25年10月23日(水)