公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

地区防災訓練に備えて

8月21日(水)
 
  8月31日(土)に地区防災訓練が予定されている。東北大震災があってから、関東大震災の記憶、言い伝えは遠いところへいってしまったようだ。大正12年9月1日、関東大震災があった。そのことを踏まえ、9月1日を防災の日と決め、全国規模で防災訓練が行われてきた。だが、最近は各地の防災訓練の実施日の歩調がずれてきている。これは防災意識の低下につながる。
 
神奈川フォットライブラリーより
 
         自動信号機が倒壊した東神奈川駅構内     駅構内の鉄柱が折れ曲がってしまった情景
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 先日、防災訓練のへ向けて、防災倉庫の点検を行った。倉庫の戸を開けると、ダンボールに詰められた各種の防災備品がうず高く積まれている。
 防災無線があるというので、探した。電話機らしいものが見つかった。ダンボールに詰められ、未だ開封がされていなかった。使える状態にしておかないと、せっかくの備品が生きない。これが防災無線なのかどうかははっきりしない。もう1つ電話機のようなものが見つかった。どれが無線電話機なのか確認しておく必要性を感じた。
 狭い備蓄庫にぎっしり入っているので、一度に多くの人が入れず、一つ一つの確認が難しい。備蓄庫のどこに何があるか誰にも分かるように明示しておかないと、いざと言うときに混乱する。
 8月22日(木)に、事前点検をすることになっている。その際、炊飯器を使って見ることを計画している。備蓄庫の炊飯器はこのところ久しく使っていない。使えるか、確認することにした。備蓄庫から重い炊飯器と発電機が出された。複数で持ち上げないと動かせない。
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備蓄庫の炊飯器
 
 ガソリン、灯油を入れ実際に試した。発電機は一発で作動し、快適な音を出し続けた。発電機の調子を見て、炊飯器を作動させることになった。
 使用の仕方のマニアルがない。マニアル探しになった。こうなることは好ましくない。事前に点検することの大切さが分かる。あちこち探し、ようやく見つかった。マニアルに従い操作を開始した。
 しかし一向に点火しない。口火の導火線が反応していない。ガスの点火器を持ってきてやって見たがやはり反応がない。灯油が送られていないようだ。灯油を強制的に送るコックがないか探したが、見当たらない。長い間使用していなかったので、灯油が固まってしまっている可能性がある。数度最初からやり直したが、一向に反応しない。皆あきらめかけた。「何とか灯油を強制的に送れないか」機器の周りを見た。灯油はプラスチックの管で送られている。この管を押したら、灯油は流れ出さないかと思い、数度押して見た。「臭いがした」と言う声があった。しかし、直ぐに反応は終わってしまった。マニアルを読むと、設定してから3分ぐらい待つとある。「ここだ」と気がついた。皆直ぐにつくとばかり思って、直ぐに操作を繰り返していた。しばらく待てばいい。管を再度押して、しばらく待っていると、導火線に青白い火花が走った。放電が続いている。そのうちにガスに点火し、大きな炎が上がった。炊飯器が作動した。ここまで出来ると皆一安心した。要の炊飯器の目途が立ったので、22日、そして31日には青信号がともった。
 いざと言うとき、「備蓄庫にあるものは直ぐに使える」と皆思っている。その通りで、直ぐに使えないと意味を成さない。しかし、実際にはそうはいかないことを知っておくことも大切である。日頃の点検、実施操作をしておくことが必要であることが分かる。「点検などは無駄遣いだぁ」と思えるが、その無駄遣いが、いざと言うときに力を発揮する。
 
 
  記  平成25年8月21日(水)