公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

灼熱の中の公園活動

8月14日(水)
 
草でいっぱいになった花壇
 
  灼熱の世界を思わせる日が続く。「夏って、こんなに暑かった?・・・。」 異常な暑さに違いない。8月は、例年暑いこと、お祭りで忙しいこと等で活動は休止している。
お祭りの後片付けをしているとき、盆踊りのテープを借用した福祉施設の人が、お礼にとスイカを持ってきてくれた。そのとき思いついたのが、「公園活動を行い、皆で召しあがろう」と言うことだった。そこで、急遽8月10日に公園活動を行うことになった。
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  本格的な夏に入り、毎日の水遣りは欠かせない。朝、散水しても、昼にはもう乾いている。しかし、何度も水をやる余裕はない。全体に水をやるには約1時間かかる。この作業はやった人でないと分からない。
 5月に植えた花苗は大分弱ってきた。いくつか枯れてなくなってしまったものもある。毎日こまめな手入れが施されれば、何とかなっただろうが、仕方がない。
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公園作業
 公園作業は草取りである。暑い中、中腰になって行う作業はなかなか疲れる。いくつか抜いては一呼吸し、再び作業に取り掛かる。この行程を何度も繰り返す。暑いこともあり、最初は2-3人だったが、次第に加わってくれる人が多くなってきた。急遽の計画にもかかわらず、多くの方が参加してくれることはありがたいことだ。一人でも多くなると、皆さんの励みになり、作業のやりがいも出てくる。
 作業を終えた後は、皆さんで懇談をしている。何時もは冷たい飲み水だが、今日はスイカがある。量もたくさんある。食べきれないものはお土産に持ち帰ることにした。わずかな懇談の時間だが、話の中に、町会運営のヒントが生まれてくる。町会について皆さんがいろいろ考えてくれていることが分かる。 
 
エノコログサ、ヒメムカシヨモギと戦う 
                 
 人が植えた花苗の衰退に逆らうように自然の雑草はどこから来たのか、芽生え、成長し、花や穂をつけている。
 一番多いのはエノコログサ、花壇全体に驚くほどある。抜いても、抜いても減る気配がないくらい多くある。エノコログサは花茎を持って引っ張ると簡単に抜ける。抜いた束を軽くたたくと、土も簡単に落ちてくれる。エノコログサに続いて多いのがヒメムカシヨモギ、こちらはエノコログサより一回り背丈が高く、株をなさず、1本1本が散らばって伸びている。これも引っ張ると、根が深くないので簡単に抜ける。
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地面を這う雑草
 
 地面を這うような背丈の低いものがたくさんある。白い小さな花をつけるハキダメギク。名前の通り汚れたところに生える。汚れた土の中に含まれる養分を吸収して成長する。考えてみれば、環境を良くするのに一役果している。
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  メヒシバ、勢いのある草である。横に這う茎の節から根を出し、そこから花茎を出して、その先に新しい穂をつけて成長していく。放っておくと、一面がメヒシバの群落となってしまう。横へ横へと伸びているので、鎌などで途中を切断しないとなかなか抜けない。
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メヒシバ
 
 スベリヒユ、葉や茎が厚ぼったくなっている。横へ茎を伸ばし成長していく。畑には必ずと言うほど生えてくる。昔、戦時中には食料にしたと言う。これも人に貢献している植物である。
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 カタバミ、手ごわいひとつである。背丈が低く、地面を這っているので、つかみ難い。また、深く根を下ろしているので、10cmぐらい掘り進めないと下の方にある球根が残ってしまう。除去しにくい厄介な雑草である。
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絶え間なく花びらを落とすエンジュ 
 
  エンジュの花びらが絶え間なく落ちている。今見ている目の前で、数えられるくらいの速さで落ちている。下にはエンジュの花びらの世界が広がっている。下が、土であったら、夏の風情が伝わってくるのに。このクリーム色の世界はそのまま放って置きたい感情にさわれる。
イメージ 8イメージ 9エンジュの樹                      絶え間なく落ちる花びら
 
 
   記  平成25年8月14日(水)