公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

提灯設置作業

7月27日(土)
  明け方の雷雨は激しかった。稲りびかりの閃光に続き、我がもののように響き渡る轟音がしばらく続いた。「このまま収まるか」と思ったが、やはり違う。最後の落ちの激しい雨が降り出した。屋根に激突する雨粒の音は寝ている人を目覚めさせる。
 今日は朝からお祭りの準備が控えている。この様子では「作業が危ぶまれるのでは」と気になった。朝起きると、太陽が上がっており、どうやらお祭りの準備ができそうである。境内の様子を確認しに神社へ行った。地面はややぬかっているが、作業は出来そうに思えた。 
 恐らく、朝の雨で町内の皆さんはお祭りの準備が出来るのか気になっていると思う。メガホンを取り出し、お祭りの準備をすることを町内の人へ知らせ回った。「今日、9時からお祭りの準備をします」つい先日終えた選挙のように聞こえた人もいたかもしれない。
  事前に神楽殿の縁の下から用具等を出しておいたので、先に来た人はどんどん境内へ運び出していた。今日することは2つ、1つは提灯を設置すること、2つ目は掲示板を設置することである。
 提灯の設置は、境内の樹に電線の輪をかけ、そこに提灯をつけた電線をかけることである。1本1本の樹に梯子をかけ、高所での作業になる。足元が不安定になり難作業になる。高所で作業をする人、下で梯子を支える人、どこに設置するか指示する人・・・と多くの人が意気を合わせないと上手くいかない。1本終えたら、梯子を担いで移動する。梯子も重い。複数で持たないと堪える。こういう作業は自然と男たちの作業になる。
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高所で作業                    梯子を担いで移動する
 
 樹に輪をかける作業をしている間、女性部の人は電線に1つ1つ電球をつけ、提灯をつける作業を分担した。提灯の数も1020ではないので、けっこう面倒な作業である。特に中腰の姿勢を続けるので腰が疲れてくるし、細い線で提灯を固定するのだが、だんだん手の動きが疲れて鈍くなってくる。
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中腰の姿勢での作業が続く
 
 1時間あまりかけて提灯を設置する準備ができた。あとは電球が切れていないかを確認し、樹へかける作業になる。長い電線をみんなで持ち上げ、電源のスイッチを入れる。電球がつかなければ、点検し、だめならば交換する。誰ということなく動いて、作業が進んで行く。
 いよいよ上へかけることになった。このときは総出でやらないと出来ない。今日一番の難業である。電線だけでもけっこう重い。それに提灯と電球の重さが加わる。1つ1つの電球や提灯は軽いが、数が多くなると重くなる。また、丁寧に扱わないと、提灯は破れるし、電球は割れてしまう。電線の先端を持って梯子を上っていく人、補助として上っていく人、梯子を支える人、電線を持ち上げる人・・・と大掛かりな作業となる。ひとつのチームプレーそのものだ。どこが欠けてもこの作業はできない。特に先端を分担する人は体力を要する。足場が梯子の上ということで、常に安定感を保ちながらの力仕事になる。
 作業を続けて2時間が経つ。休憩を取った。何とか大きな仕事を終えることができた。暑さ中の作業なので、みんな疲労困憊し、全身に汗が滲んでいる。シャツはぐっしょりになっている。女性部の方の用意してくれた冷たい麦茶が美味しい。1杯はグーとのどを通った。2杯目がほしくなる。ほっとし、会話が弾んできた。作業したときの顔と違って、笑顔が浮かび、親しみやすさがこぼれだしている。1つの達成感が共通感を高めている。
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冷たい麦茶が美味しい
 
 一休み後、提灯の調整をした。低いところ、陰になっているところなどをよく見て、電線を張り直したり、提灯を交換した。「何処かおかしな所がないか」点検をするのは、意外と時間がかかる。多くの人の目で見ると、発見も早くなる。
 
 
  記  平成25年7月27日(土)