公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

松江城

621日(金)
 
イメージ 1
 
 松江城は広々としている。城はどこでも広々しているが、中でもここはそういう感じがする。城内へ入るとマツ、クスノキ、ヒノキなどの大木が歴史を物語っている。特に直径2mを超えていそうなクスノキは壮観である。
イメージ 2
クスノキの大木
 
 歴史を伝える樹木の傍らに珍しい樹木があった。「ナンジャモンジャ」と表記されている。表記には「ヒトツバタゴ」の名前も併記されていた。ヒトツバタゴをヒトツバタバコと読んでしまった。植物の名前には時々妙な名前が出てくる。これもそのひとつになる。読み違えたついでに、語源を調べて見た。ヒトツバタゴの名前の由来は、「一つ葉のトネリコ(タゴ)からきた」という。タゴの意味が分からなかったが、これで分かった。葉の緑がきれいに写る。葉は楕円形で比較的に大きい。
イメージ 3イメージ 4
ヒトツバタゴ
 
 城の中も広い。しかし階段の急さはどこも同じで、一番上まで上るのは大変なことだ。昔の武士がこの階段を頻繁に行き来したことは想像しがたい。相当な体力を要したものと思う。今の人にはとてもできない。
 松江城の最上階はさすがに高く見晴らしがいい。城下が一望できる。ここから外敵が近づいてくるのを見ていたのだろうと想像してみた。どこまで近づいたら攻撃を仕掛けたのだろうか。ここから見ると、敵が進んでくるのが分かっても攻撃はできない距離にある。鉄砲の弾も、弓矢の矢も相手には届かない。どう見ても、城内に入ってきてからとしか考えられない。今思うと、のんびりした戦だったように想像する。
イメージ 5
最上階殻の展望
 
 城を出たところで、クラガネモチの大木が4本並んでいる光景に出会った。こんなに太く大きいと、「クロガネモチ」といってもピ-ンとこない。普段見かけるクロガネモチは、はるかに細く、小さいので、改めてクロガネモチを見直す機会になった。
イメージ 6
クロガネモチ 
 
 
  記  平成25621日(金)