公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ムクノキの花を見る

426日(金)
 
  今日は汗ばむ陽気になってきた。家の中にいるよりも外の空気に触れる方がずっと気持ちがいい。
「そろそろムクノキの花が咲いているかもしれない」ということが頭を横切った。「ムクノキの花は絶対に見逃してはならない」と思っていたのだが、うっかりしていた。
 早速、滝の川公園へ行った。樹の上の方を見ると、黄色や茶褐色のものが見える。一瞬「遅かった」と思った。諦めず、望遠で覗いてみた。黄色いのは花のようだ。茶色のものは何だか分からない。蕾か果実かも知れない。とりあえず、何枚も写真を撮り、鮮明に写っているか11枚確認した。高いところにあるので、なかなかいいものが撮れない。
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高いところに、黄色や茶褐色のものが見える
 
 5枚の黄色い花びらが確認できる。花びらの中央に茶褐色に見えるものは、先に黄色い葯がついているので、おしべであると思われる。ムクノキの花は雄花と雌花が別になっているという。すると、群がっている花はみんな雄花になる。「よくもこんなに沢山かたまっているなぁ」とびっくりさせられた。
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雄花 
 
 一方、雌花はどこにあるか探してみた。なかなか見つからない。資料によると、枝の先の葉腋にあるということなので、写真を拡大して。枝先を見た。明確には分からないが、どうも雌花らしいものがあった。「もっと鮮明な写真ならば確認できたのに」と思った。
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雌花?
 
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雌花?
 
 いままで、「ムクノキかエノキか」と迷っていたが、この花を見て、この樹が「ムクノキ」ということがはっきりした。確認のためにエノキの花の図鑑を見ると、花びらが4枚になっている。一見ムクノキと似ているようだが、花びらの枚数を見ると明らかに違っていることが分かる。
 ムクノキの花は確認できたが、エノキの花が確認できていない。先日見たときはすでに果実のようだった。見逃してしまったのかもしれない。別のところへ行き、早急に見つけないと、今年も観察を逸してしまうことになる。
 
 
記  平成25425日(木)