公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四国  金比羅山で見た樹木

3月28日()
 
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 金比羅山奥社からの遠景
 
  金比羅山の御本宮までは急な坂が何段も続いている。案内の表示によると、御本宮までの石段は全785段あるという。御本宮から奥へ入ると、周りの景色が一変し、みやげ物店に代わって沢山の樹々が現れてくる。よく見ると、びっくりするような大木に出会う。
 
 御本宮を出て、間もなくして見た樹木である。同じような樹木が何本かある。葉は1枚もついていない。手がかりになるのは幹だけである。幹に関した知識が乏しいので、名前を知りたいが決めることができない。縦方向に薄らと縞模様があることだけを手がかりにすると、ミズキの気がするが、よく分からない。
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ミズキ?
 
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 別のところで撮影したミズキの幹
 
 中央に大きな樹木がある。これと似た樹木を何度も見過ごした。一目見ただけでは名前が分からない。手がかりを探した。木肌には亀の子上の模様があり、はがれそうに見える。葉はどうなっているか知ろうとしたが、高くてよく見えない。カメラを望遠にして覗いたが暗く分かりにくい。モミやツガの葉をしていることが何とか分かった。どちらになるか、写真が鮮明でないので判定は難しい。感じからすると、モミに見える。
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モミ?
 
 昨日見たカゴノキにここで再び出会った。大きな斑点模様が強く印象に残っていたのでよく覚えている。カゴノキと聞き、どういういわれがあるか、面白そうなので調べてみた。すると、樹皮の剥げ落ちたあとが鹿の子文様になるからだという(保育社植物図鑑)。なるほど、そういわれてみればそのようにいえる。よく例えたものだと観察力の多様さに学ぶところがあった。
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カゴノキ
 
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カゴノキ
 
 印象付けられたカゴノキの葉はどうなっているのだろうか。葉を知りたくなった。しかし、葉は高いところにあるので分かりにくい。ズームを使い写真を撮って確認してみた。きれいな緑色をしている。中央より先のほうが広く、下にくると次第に細くなっている。形そのものはマテバシイの葉に似ている。
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カゴノキの葉
 
 中央の3本の樹木は何んという名前だろうか。このような樹木を見ると、エノキやケヤキが思いつく。近くへ寄れないので詳細は知ることができない。葉がついていないのが致命的である。幹を見ると、樹皮が小さくはがれそうである。こういう点からはケヤキになるが、樹形から判断すると、ケヤキにはならないと思う。エノキとすると、エノキは樹皮がはがれない。従ってエノキでもなくなる。よく調べなくては判断できない。一番右側の樹は、幹の皮目がどうもクヌギに近いようだ。
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エノキ?とクヌギ
 
 撮影 3月22日(金)
 
  記 平成25年3月28日()