色彩豊かになった公園
3月26日(火)
3月14日(木)に咲き始めたサクラが、今日3月24日(日)に満開を迎えた。約10日でこのように大きく変化を遂げた。ソメイヨシノは最初の1つの蕾から3つぐらい花芽を出すので、花が枝にたわわにつく。満開になると散るのも早い。ここ数日で終わってしまう。ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラを交配してつくられたと言われている。そのソメイヨシノの片親であるオオシマザクラの仲間が公園にある。
満開になったソメイヨシノ
そのオオシマザクラも沢山の花をつけている。ただ、オオシマザクラは花と同時に葉が出ているので、花数が少なく見える。オオシマザクラのどういう点がソメイヨシノへ受け継がれているのだろうか。がく筒の下のふくらみが少ない点、花びらの白さなどがオオシマザクラの特徴を現しているように見える。
殺風景だった公園もチューリップが咲き、賑やかになってきた。チューリップが咲くと、誰もの心がうきうきしてくる。ホトケノザ、ナズナなどの小さな目立たない花の誘いにチューリップは刺激を受けたものと思う。綺麗で目立つ花が主役を受け持つと、春の前触れを告げた花は悲しいかな人目から離れていく。
色彩豊かになった花壇
主役の座を譲るホトケノザ
花壇をよく見ると、濃い紫色をしたガザニアが咲いている。ハナニラやスイートアリッサムの陰に隠れ、今でも人の目を引かない。ハナニラはいまが盛りで、花の命は短い。そのうちにハナニラに替わって花壇を飾ってくれることと考えられる。
白いハナモモも一気に咲き出した。遠くからみると、雪の塊が枝に沢山ついているように見える。公園のハナモモはシダレモモなので曲線を描く。その様はしなやかな美しさを感じさせてくれる。白色の美しさが胸を引き締めるように伝わってくる。
シダレモモ
ヒメリンゴの赤い蕾
今日の観察を終え、帰ろうとしたとき、シダレザクラの赤い花が目に入った。「こんなに赤いのは何なのか」と一瞬思わされた。毎日見ていても、花が開く前と、花が開いたときとでは様子が違ってくる。観察力の浅はかさが身に染みるときでもある。
開花を始めたシダレザクラ
開花を始めたシダレザクラ
平成25年3月27日(火)