栗林公園で見た樹木
3月25日(月)
堂々と構えるクスノキ
ここを抜け少し進むと。赤い花が目に付いた。ツバキだと分かる。名前を書いた標識があり、ヤブツバキと書いてあった。サザンカとの違いを確認した。ツバキはサザンカほど花びらを広げていない。また、沢山のおしべが上の方まで束になっている。確認すると、そのようになっていた。
標識のあったヤブツバキ
公園の中を歩いていると、修学旅行生がいた。「3月末に、修学旅行を実施するる学校もあるのだなぁ」と懐かしく思った。修学旅行生はサクラの樹のところへ集まっていた。このサクラの樹はソメイヨシノではない。花をよく見た。どうもエドヒガンのように見える。エドヒガンの特徴は「がくの基の方にふくらみがある」という。確認すると、やはりそのようになっていた。
林間を進むと、葉の間に紫色の新葉が見えた。葉に見覚えがある。「アラカシ」になるのだろうか。葉を見ながらよく考えたが、アラカシ以外には該当するものが出てこない。関西の方にはアカガシというものがあるというが、アカガシには鋸歯がない。近くに同じような新葉があった。どれを見てもアラカシに見える。少し背丈の高いものを探した。そしてよく見ると、やはり同じ新葉が出ている。最初見たとき、余りにも低い樹だったので、ひょっとしたら別のものかと思ったが、そうではなかった。新芽がほころびると紫色の新葉が出てくることが確認できた。
アラカシの新葉
小川を挟み両側にハクモクレンが咲いている。日当たりのいい左側の方がよく花が開いている。右側のハクモクレンの側にエノキに似た樹があった。同じ樹を何度も目にするが、その度ごとに悩まされる。エノキの決め手を知りたいと調べているが、なかなか見つからない。
エノキ
木陰に黄色い花が咲いていた。小さく粒状になっている。何の花かと思っていると。直ぐ下に「サンシュユ」と書いた木札があった。名前が記されていると親切で助かる。黄色い4枚の花びらの先は何れも裏の方へ反り返っている。花びらと花びらの間からは4本のおしべが突き出ていて、その中心にめしべを見ることができる。
均整がとれ、形の整った大きな樹木があった。この樹木にも名前が記されていた。「ツガ」とある。モミの木によく似ている。どこが違うのか調べてみた。
ツガ
インターネットで調べたら、
モミ、ツガ、トウヒの仲間(http://www.geocities.co.jp/NatureLand/1891/sinyouju/matu_family/matu_family.html)の中に下記の内容が書かれていた。
葉の付き方を見ると
モミ属では、葉が枝につくところが吸盤状になっています。
ツガ属では、葉の付く枝の部分が少し持ち上がっています。
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そこで早速写真を拡大して調べてみた。確かに、この樹木がモミではなく、ツガであることが確認できた。
葉の付く枝の部分が少し持ち上がっている
撮影:3月21日
記 平成25年3月25日(月)