公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

冬芽の観察 マテバシイ・サクラ・シモクレン

1225日(火)
 
 風がなく暖かくなってきたので、樹木や草花の様子を見ようと公園へ出かけた。公園は平日のせいか遊びに来ている人はほとんどいず、閑散としていた。
 
 アテバシイを見た。外観は一年中ほとんど変わっていないが、近くにより花や果実などを見ていると少しずつ変わってくる様子を知ることが出来る。今年咲いた花は来年の秋にドングリに成長するという。今見ているのは今年の花が変わったものといえる。横から見ると蛇がとぐろを巻いているように見える。また上から見ると、とぐろが渦巻きに見える。こんな姿から徐々に成長し来年の秋にドングリになっていくのだろう。
 枝脇に丸いボールのようなものがある。上のほうが黄色身を帯び、皮に覆われているように見える。また下のほうにはもっと小さい丸いボーが2つほどある。これらのボールのようなものは何だろうか。明らかに果実とは違っている。おそらく新しい枝になっていく新芽と思われる。大きいのが1つ、小さいのが2つこの違いは何だろうか。観察を続けてみたい。
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アテバシイ 成長する果実
 
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果実と新芽
 
 次にサクラの冬芽を見た。遠くから見ると、まだ芽などついていないように見えるが、よく見るときちんと芽がついている。短い毛のついた沢山の燐ペンで覆われている。写真を撮り拡大してみると、ふくらみが感じられる。夏ごろに新芽が出来、次の春までに花や葉に成長するというが、いまその過程にあることが分かる。1箇所新芽が欠けた跡がある。そこを見るとひとまわり小さな新芽がつくられている様子が分かる。直ぐに再生しているようだ。
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サクラの冬芽
 
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再生した冬芽 
 
 シモクレンの冬芽はまだ小さい。ふかふかした毛はまだ少ない。吹きさらしにさらされているようだ。何本か縦の方向に筋が見られる。成長するとここから割れてくると考えられる。 赤褐色の幹がきれいに見える。赤褐色の肌の中に白色の斑点がいくつもある。これは何だろうか。成長過程を観察していきたいと思う。
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モクレンの冬芽
 
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モクレンの冬芽と幹
 
 寒い冬の期間は、樹木や草花の観察には限りがあるが、視点を変えて細かな分部を観察していくと限りなく観察が続く。知らなかったことが分かってくる。
 
  記  平成24年12月25日(火)