公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

藪を埋めるカモガヤ

6月11日(月)
 
 図書館へ行きながら裏山の立町みはらし公園へ行った。サクラの時期訪れて以来の気がする。閑散としていた土手が、緑でいっぱいになっていた。以前、ここの樹木を調べたとき、葉がなく木肌だけの樹木が多くて、何という名前なのか迷っている樹が結構あった。今日はそれらについて何かの手がかりを求めたかった。
 南東の角にある滑らかな木肌をした樹木が最初の課題だ。カエデ、コブシなどを考えたが、どれも的中しているとは思えなかった。「葉が出てきて、花が咲けば…」と思っていた。今日見ると、葉が出ている。葉だけを見るとメタセコイアに似ている。しかし木肌はメタセコイアとは違う。「ネムノキ」になる。ネムノキは公園でよく見ている。しかし、観察力がなかったのか、この木の肌からネムノキの名前が浮かんでこなかった。しっかり覚えておきたいものだ。
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ネムノキ
 
 ヒサカキは蕾の状態だった。堅く、開花には少し時間がかかるような感じがした。ヒサカキのそばにヤブニッケイが咲いていた。うすい緑色をした小さな花だ。花弁は6枚ある。写真を撮ろうとしカメラを覗くと、画面が暗い。「ヤブニッケイ」の名の通り、ここは日陰になっている。花の正面から撮ろうとするが、いずれも暗くなってしまう。何とか撮れたのがこの写真である。まあ何とか花弁の数が数えられる。
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           ヒサカキの蕾                        ヤブニッケイ
 
 次の樹木が2番目の課題であった。葉がないときは全く検討がつかなかった。そのとき果実はついていたが、小さくしかも上の方だったので、ほとんど手がかりにはならなかった。今日見てもやはり悩む。果実は緑色の小さな球形、葉は葉身が79cm、葉柄が11.5cm、葉脈はニッケイに似ており、本数は多い。主脈から立ち上がる3対の支脈が目立つ。葉の上の方に粗くあまり深くない鋸歯がある。表面は濃い緑で、艶があり、裏面は黄緑色になっている。このような特徴から判断するとエノキになる。いろいろなところでこの樹木と似ているものを見たが、いつも確信が持てないでいる。花の時期を見失ったのが大きな反省になる。果実が熟すと赤みを帯びてくるということなので、この変化をしっかり捉えようと思う。
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エノキ
 
 ここの土手を歩いてみると、1箇所にアキノノゲシの大株が3つあったが、あとはカモガヤ、カモジグサが樹木の間を埋めている。中でも、どういうわけかカモガヤがやたらに多かった。斜面を上がり切った所にある公園の隅もガモガヤで一面に覆われていた。
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           アキノノゲシ                        カモガヤ
 
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           カモジグサ                     公園を埋めるカモガヤ
 
 
記  平成24年6月8日(金)