河津桜 サクラの下にも自然の営みが
3月25日(日)
続き
河津ザクラを見に行くのが少し遅くなってしまった。サクラそのものはきれいでだったが、よく見ると花びらにしわが入っているものもあった。そうかというと、先の方は蕾で、まだ開花に至っていなのもあった。気温が急激に変化しているせいかもしれない。
上にばかり目を奪われていたが。足元を見ると、そこにも自然の営みが見られた。日のよく当たる斜面にはオオイヌノフグリがたくさん咲いていた。群れを成している。1つ1つ見たときとは又別の趣が感じられる。サクラの花が日光をさえぎる薄明るい斜面にはタチツボスミレが薄青紫の花をつけていた。昨年も同じところに顔を出していたことが思い出される。離れた緑の中に、ぽつんとハナナが1株咲いていた。もっとあるのでは、と周りを見たが。これしかなかった。花は小さく目に付きにくかったが、よく見ると、ヒメオドリコソウも見ることが出来た。
ハナナ ヒメオドリコソウ
草の中をよく見ると、春の花をけっこう探すことが出来る。ハナニラもあった。カラスノエンドウが赤紫色の花をつけていた。日だまりは、横浜より幾分温かいのかもしれない。よく見るとキュウリグサやヒメウズも咲いている。
キュウリグサ ヒメウズ
上のサクラ、下の草花をのんびりと見ていると時間を忘れてしまう。春の穏やかさが十分味わえる。祭りの会場の奥には自然園があった。ちょっと入ってみた。河津ザクラのある斜面とは反対側の斜面で、日当たりが悪いところだ。斜面を下り、谷間へ入ると少し寒かった。ここは樹木園になっていて、それぞれの樹木に名札がかかっていた。樹木を知るのにはいいところだと思う。今は、ほとんどが葉を落としており、それぞれの特徴がつかみにくい状態にある。その中で、ハクモクレンは柔らかな毛に包まれた蕾が枝先につきはじめていた。
ふっと思いつき、そのまま見てきた河津桜を振り返ってみた。「やはり、きれいなものはきれいだ」に尽きる。サクラのシーズンに入り、各地のサクラの情報が行き交う様になると思う。本で読んだ「サクラ守」の気持ちになって見て行きたいと思う。
完
記 平成24年3月21日(水)