公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この樹木は、ヤマモモ、センダンでいいのだろうか

7月30日(土)
 
 この二つの樹木の名前は何というのだろうか。ずっと前からの課題だがよく分からないままになっている。資料1(右側の2本)は、4月に写真を撮っておいたのだが、写りが悪く花にピントがあっていなかった。資料1の横にある資料2(左側の1本)は大きく剪定されていて、何の木か全く分からない状態でした。そのためそのままにしてしまった。
 
イメージ 1
                   左側1本が資料2 右側2本が資料1
 
資料1について
資料1の方はヤマモモらしいと感じていたが、決め手がなかった。花がわからない状態でしたので、葉の形から何度も探って行ったのだが名前まで到達することが出来なかった。
 確か、茶褐色がかった花だった。写真も撮った。もう一度以前の写真を見直すと数枚花の写真があった。アップでないので明確ではないが判断が出来そうだった。
イメージ 2
                           資料1の花
 
そこで、図鑑とよく比べてみて、ヤマモモらしいと分かった。ヤマモモと聞いただけで、公園にはあるはずがないものと思い込み、よく調べてみなかった。調べると、公園にも植えられていることが分かってきた。
資料2はなかなか分からない。花の資料がないので、葉の形から迫るしか手がない。
 
資料2 について
 葉をよく見てみる。1枚の小葉を見ると葉の縁に浅い鋸歯がある。葉の元は広く丸みを帯びている。短い柄があり、葉茎へつながっている。先は急激に細まり、尾状をしている。中肋は白く目立つ。中肋から伸びる葉脈は鋸歯まで伸びている。小葉は4対あり1枚の葉を形成している。この1枚の大きな葉がさらに4対になって1枚の葉を形成しているようだ。つまり、1枚の葉が複葉に分かれ、さらに複葉の1枚の葉が複葉に分かれている。2回複葉になっている。2回複葉になった葉が互生に茎に付くつくりになっている。
イメージ 3
                           センダン?
 
 以上の観察点を元に検索してみる。阿部正敏「葉による野生植物の検索図鑑」でしらべると、樹木→互生→2~3羽状複葉→鋸歯あり→茎、葉軸に刺なし→小葉長さ3~5cm→小葉対生→センダン
 検索し、センダンの名前が出てくる。しかし、葉の長さが気になる。実物は5cm以上になっているものもある。長いものは8cm近くもある。インターネットで写真を出してみると、よく似ている。牧野、寺崎の図鑑では葉の長さに触れていない。保育社の図鑑では3~6cmとなっている。
 
 
  記  平成23年7月30日(土)