武家屋敷「折井家、埴原家、安国頼久禅寺、まちや」
11月22日(木)
折井家へ入った。パンフレットを読むと、「・・・この建物は今から約180年前に建てられたもので、200石前後の武士が住んでいたものです、・・・」とある。200石というと、200人になる。「随分多くの人が生活していなぁ」と思った。
折井家へ入ると、実物大の人形があり、頭を下げ挨拶をしたのには驚いた。子供に両親が何かを教えている光景のように見受けた。武士の家では、当時はこのように正座をして、人の話を聞く習慣があったのだろうか。親子の間でも、格式の高い礼儀作法があったように伺える。
門
実物大の人形
折井家を出て、埴原家へ向かった。舗装された道路の両側は白色の土塀が続き、昔の武家屋敷の雰囲気が味わえる。埴原家は直ぐ近くにあった。旧い門をくぐると、広い玄関が現れ、式台が設けられていた。パンフレットによると、この旧埴原家は寺院建築や数寄屋風の要素を取り入れた珍しいつくりと説明されていた。数寄屋風とは茶室のことで、茶室を備えた建築様式とのことだった。また、土間に輿があり、まだ使えそうな立派な輿だった。将軍はこれに乗り、他の人に担がせていたのだろうか。この輿だけでも結構重そうで、相当の人出て運んだものと思われる。今でいうタクシーの原点になるようだ。
武家屋敷の街並み
玄関
火燈窓
輿
案内板
屋敷
庭園
安国頼久禅寺の庭園の中にひと際大きく曲がりくねった樹があった。何の樹か知りたかったが、近づくことが出来ず望遠で見る他に手はなかった。写真の葉や幹から判断すると、今までよく見て来たアラカシと思える。一般によく見かける樹でも、植え方、手入れの下によって、こんなにも見違える樹になるものかと思った。
アラカシ
アラカシ
安国頼久禅寺の後、町の中をぶらついてみた。高いビルなどがないと、「こんなにも落ち着いた気持ちになれるのかぁ」と思った。先程、武家屋敷を見て来たが、この町の中も歴史を感じる家並みが続いていた。旧そうな家を見ると、「まちや賞」と書かれた看板が釣り下がっていた。「何かなぁ」と思ったが。多分、古い家を傷まずによく残している印ではないかと思った。
まちや賞
歴史のある家
まちやの特徴を記した案内板
撮影:10月31日
記 平成30年11月20日(火)