公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「冬芽(ヤマザクラ、エゴノキ、マルバフジバカマ、トリカブト)」

111日(木)
 
 この四季の公園のサクラというと、ソメイヨシノというよりヤマザクラになる。目の前にサクラの枝が出ている。枝先の冬芽を見ると、赤茶色で、細長の楕円形をしている。芽鱗には毛がなく艶があり、ヤマザクラの冬芽の特
イメージ 1
 
 沢山ある木の中に、幹が黒みを帯びた樹が数本見つかる。こう言う樹は大抵エゴノキになる。この時期は、葉や花がないので、幹と冬芽で判断しなければならない。幹はエゴノキの特徴を示していたので、次は冬芽になる。この冬芽は小さくて分かり難い。写真を撮り、拡大すると、毛に包まれたエゴノキの冬芽の姿が出て来た。
イメージ 2
エゴノキの冬芽
 
 ここから先日、見つけたマルバフジバカマのところへ移動した。時刻は4時を過ぎ、あたりが暗くなってきたので、もうこの辺りには人がいなくなっている。よく見えるか心配になったが、せっかく来たのだから、この花だけは撮影しておきたかった。葉を見ると、ヒヨドリバナよりは多少横幅があり、区別が出来るようになってきた。花の中に萎れかかり、果実が出来ていそうなのがあったので、撮影してみた。毛の下にある弓型のものが果実になるのだろうか。果実の資料を探したが。下記の資料1しか見当たらなかった。資料1によると、「果実は痩果で、白色の冠毛があります」と説明されていた。すると、この写真がやはり果実になるようだ。
 更に、下記の資料2によると、「マルバフジバカマは、明治時代に渡来したもので、小石川植物園から箱根の強羅公園へ贈られたものが散逸して各地に広がった」と記述されていた。ここのハルバフジバカマもその1つだろうか。
マルバフジバカマ
イメージ 3
マルバフジバカマ

イメージ 4
マルバフジバカマの果実
 
 最後に、先日咲き始めたトリカブトのところへ行った。先程は湿地に咲きていたトリカブトを見たが、今度は今まで見て来た藪の中のトリカブトである。この近くの藪では、つい先日まで、湿地に咲くツリフネソウも咲いていた。やはりここは少し湿り気がある環境になる。ここのトリカブトは近くで見られるだけに迫力を感じる。このきれいな花が猛毒を持っているとは信じがたい。
イメージ 5

撮影:1020

  記  平成301025日(木)