地域活動「シニアペタンク大会」
6月23日(土)
梅雨時の晴れ間が来て、久しぶりに暑さが戻ってきた。今日、6月22日は、先日雨で延期になった神奈川区のシニアクラブのペタンク大会が行われることになっている。会場へ行くと、既に、多くの参加者が来ていた。シニアの人は朝が早いというが、その通りである。皆さん元気な顔をしている。
ペタンクは、下記の資料には、「1910年に南フランスで生まれた、誰でも楽しめる球技で、ヨーロッパを中心に普及しているスポーツです」と記されている。ペタンクの内容は、カーリングに似ている。先攻の競技者によって定められたビュットへ向かって、ボールを近づけるゲームで、老若を問わず、誰にでもできるスポーツである。
ビュットとボール
サークル
9時には、最初のグループの試合が始まった。重いボールなので、コントロールが難しい。コースによって路面の傾き。凸凹も変わっている。前の人が投げたボールの転がり方を参考にしながら投げてみるが、なかなかうまくいかない。相手のボールを弾こうと投げたボールが、味方のボールを弾き、相手を有利にしてしまうハプニングもたびたび起こってしまう。
投球風景
最初は皆さん慣れていないので、ボールがあちこちへと飛んでいく。勢いあまってコース外へ飛んでいくのも稀ではない。試合をしている人には時間の経つのが速く感じるが、見ながら待っている人には長く感じる。
出番を待つ人
大会が盛り上がると同時に、気温も上がり、水が恋しくなってきた。試合をしているときは我慢しているが、ゲームが終わった時、見学している時は、熱中症防止のため、給水を心掛けている。ひと汗かいた後の一口は気持ちがいい。
給水する人
全員が投げ終わると、採点になる。大抵はどのボールがビュットに一番近いかは分かるが、時々きわどいケースが出てくる。その様なときは、審判がメジャーで計測する。目測では分からないが、「1cm違った」なんて言うことも出てくる。
狙いを定めた投球
どれが一番近いかみんなで確認する
メジャー計測に入る
暑い中、熱中症にかかる人もなく、楽しくできた。この大会で勝ち抜くと、「上位の大会への出場資格がもらえる」と、真剣に取り組んできたチームもあったと思うが、多くのチームは勝ち負けにこだわらず、自分たちのシニアクラブ、他のシニアクラブのメンバーとの親睦を第1に考えてきたと思う。これが本来のスポーツの姿だと実感した。
かつてのIOC会長クーベルタンは次のように述べている。「勝つことではなく、参加することに意義があるとは、至言である。人生において重要なことは、成功することではなく、努力することである。根本的なことは、征服したかどうかにあるのではなく、よく戦ったかどうかにある」。今のオリンピックをはじめスポーツ界はこの初心に戻ることが大切であると思う。そうしなければ、今のスポーツはいずれスポーツと呼ばれなくなるだろう。
撮影:6月22日
記 平成30年6月22日(金)