公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ネムノキが咲き出した

66日(水)
 
 今年は、今まで見逃していたハクウンボクの花を見ることが出来た。今は花期を終え果実が出来始めている。エゴノキエゴノキ属で、エゴノキによく似ている。ハクウンボクエゴノキのどちらの花も枝から花柄が垂れて、花は下向きに咲く。白色の花で、何となく清楚感がある。ハクウンボクの果実を見ると、エゴノキの果実に似ているが、此方の方が丸味がある。冬芽が出来ているかと見ると、既に茶褐色の星状毛に覆われた小さな冬芽が出来ていた。驚いたことに、主芽、副芽が揃っている。
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 公園にはサルスベリの樹が何本かある。真夏に咲くサルスベリに花を見ると、生きようとする生命力の強さを感じる。そろそろ花の準備が始まるのではないかと枝の先端を見た。先端は赤みを帯びてきて、伸び始めている。塊状のものは蕾だと思うが、まだはっきりしない。サルスベリの冬芽は冬芽の中でも小さい方であった。この小さい冬芽の中から長い枝が出て、大きな花を付けるようになるのは不思議である。
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 公園の中央にハナミズキがある。公園のハナミズキは白色の花で綺麗な花だった。今枝先を見ると、花期が終わり、果実が出来始めている。ハナミズキの本来の花は、内側にあった小さな花である。この小花は沢山あった。この小花がすべて果実に成るのだろうか。そんな疑問も湧いてきた。1つの花を見ると、小花の2つぐらいの成長が止まったように見える。また別の花を見ると、2つの小花は立派な果実へと成長したが、他の小花は皆小さいままである。沢山の小花が咲くが、互いに生存競争があり、果実まで成長できるのは数個になるのかも知れない。
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ハナミズキの果実:2つの小花の成長が止まっている

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 ハナミズキの果実:2つだけが大きく成長している

 公園の中央にネムノキがある。枝が伸び、葉を付けたので、2周りも3周りも大きくなったように見える。ネムノキ下は真夏のような日光を避けるのには丁度いい場所である。公園で遊んでいた子供達や親御さんはここで休憩をとっている。ネムノキの梢を見ると、ピンク色のものが見えた。「花が咲いている」と思った。他の場所でもネムノキを見ていたが、まだ蕾だった。「この公園の開花が早いのかな」と思った。昨年は6月の25日に花を見ている。
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ネムノキ

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 ネムノキの花

 公園を見た後、JR沿いの土手を見た。ここも色々な植物が出てくるので、観察には貴重な所である。既に、セイタカアワダチソウ、オオマツヨイグサなどは背丈を高く伸ばしている。その草むらの中に白色の花が見えた。毎年咲いてくるワルナスビである。花は綺麗だが、この茎には棘がある。下記の資料によると、「花冠は浅く5裂して皿状に開く」とある。開いた花冠と真っすぐ伸びた黄色い葯が対照的で、印象に残る花である。
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 ワルナスビ

 この土手の右端にナワシロイチゴがある。ここへ来れば、ナワシロイチゴが見られることが分かっていながら、何時も見ていない。他所でナワシロイチゴの花が終わった頃、ここに来て、この花に気付く。今年も例外でなかった。未だ花が残っているだろうかと、探ししてみると、1輪だけ花が咲いていた。この花序にはあと4輪ほどの蕾が残されている。近々咲いてくるものと思う。
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 何となく、奥のイタドリが気になった。イタドリは線路沿いなどの土手によく見かける。記憶を辿ると、最近イタドリをよく見ていないようだ。見ると花が咲いていた。イタドリは雌雄が別株だという。何時も見るのは雄株で、未だ雌株を見ていない。雌雄異株で花被の先は5裂する。雄花には雄しべが8個あり、雌しべはごく小さいという。何とか分かるが、写真が鮮明でない。
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イタドリ

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 イタドリの小花

撮影63

  記  平成3065日(火)