公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

小山のようなアジサイと砦のようなアジサイ

64日(月)
 
 暑く蒸し暑い日が続いている。天気予報ではこれから梅雨に入るというが、陽気は既に夏になっている。今まで6月になったばかりにこんな陽気があっただろうか。記憶とは頼りないものである。このところ四季の森公園へ足を運ぶ日が多かったので、近くの公園を疎かにし過ぎていた。午後、久しぶりに浦島公園へ出かけた。
 公園は日曜日とあって多くの人が出ていた。日向は暑いが、子供たちは元気がある。日陰にシモツケがある。一見見て、花期が終えてしまったのではないかと思ったが、改めて見直すと、蕾の感じがした。「変だなぁ」と思いながら周りを見ると、シモツケのピンクの花が見えた。「花期はこれからだぁ」と確信した。
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 シモツケ:蕾の中の1輪花

 公園には八重桜のカンザンがある。花期を終え、2月ほどたった。サクラは花期を終えると、直ぐに翌年の冬芽をつくり出すと聞いているので、様子を見た。すると、本当に小さいが、新鮮な冬芽が見えた。小さいが、冬によく見る冬芽と同じ形をしている。数枚の芽鱗もすでに出来上がっている。新しく出来た新葉の葉柄、枝が赤みを帯びている点が意外に思えた。
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 カンザンの冬芽

 公園にはコブシとハクモクレンがる。しかし、この2つが別物であるかどうかよく分からないでいる。冬芽や花期のとき見ると、一方は枝沿いに色々な向き仰向いているので、コブシと思い、もう一方は上を向いているので、ハクモクレンと思っているが、果実などを見、今新しく出来た冬芽を見ると、何か違うのではとの思いが出してきた。今日は新しく出来た冬芽を見た。最初は、果実と思ったが、よく見ると新しく出来た冬芽である。今の冬芽としては意外と大きかった。以前、コブシの冬芽の毛は立ち上がり、ハクモクレンの毛は上へ向かって伏せている傾向があることを学んでいたので、冬芽の毛を見た。以前見た時は、「成程」と思えたが、今日見たところでは、違いがよく分からなかった。それでもよく見直すと、ハクモクレンの冬芽の先は上へ向いている気がする。そのハクモクレンだが、上の方は葉がなく、枯枝になっているように見える。今までこの様な光景には気が付かなかた。
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コブシの冬芽

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 ハクモクレン:上が枯れたか?

 公園のアジサイが一目置くような光景を示してきた。花壇にアジサイの小山が出来たようだ。色々な所でアジサイの素晴らしい光景を見て来たが、このような小山をしたアジサイの光景を見るのはここが初めてである。ここまでなるのには一人の人の多大な尽力があった。その人はこの広い公園を暑い時も寒い時も手入れを惜しんでいなかった。アジサイだけでなくサクラ、ケヤキ、ボケなど色々な苗木をたくさん植えてくれた。アジサイと同じようにその幼木も根付き、大きくなろうとしている。
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アジサイの小山

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 アジサイの砦

撮影:63
 
  記  平成3063日(日)