公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

5月16日四季の森公園「キショウブ、ツリバナ」

516日(水)
 
 水辺にキショウブが咲いている。キショウブは先日岸根公園で見たが、その時は遠くにあったので、花のつくりについては確認できなかった(資料1)。キショウブはアヤメ科アヤメ属なので、花のつくりはアヤメ、カキツバタハナショウブと同じと思われる。花を見ると3方向に扇状の花弁が開いているのが分かる。これが3枚の外花被片になるようだ。この外花被片の内側にもう1枚の内花被片があり、その先が上へ曲がっているようだ。上から見ていたのでは、この内花被片の正体は掴みにくい。横から見ると、この内皮片は斜めに立ち上がり、先が幾つかに割れているのが分かる。資料2によると、この内花被片と見えたものは、「めしべの花柱が3つに分かれたものである」という。振り返って見ると、アヤメの花のつくりについてよく調べていなかった。そこで、調べ直した。すると、資料3が見つかった。資料3を参考に花を見ると、まず、一番外側に模様のある3枚の花弁がある。これが外花被片になる。この外花被片は間違うことがない。次の内側にあり、外花被片の間に位置し、立ち上がっている3枚が内花被片になる。それから、外花被片に重なるようにしている花被片状のものが見えるが、これが雌しべの花柱になる。雌しべの花柱の下を見ると、内花被片の内側からでてる。この内花被片と花柱とを見間違えていたので、戸惑ってしまったことが分かった。それでは雄しべはどこにあるのだろうか。資料3では、花柱を捲った写真があり、雌しべの柱頭と雄しべの葯が示されていた。今までは、外花被片と内花被片にしか目が行ってなかった。同じことをキショウブで調べると、資料4が見つかった。資料4では、キショウブについて資料3と同じような内容が示され、解説されていた。
キショウブ:上から見たところ

イメージ 2
 キショウブ:横から見たところ

 キショウブを見た後、花の木園へ向かった。入口の右手に白色っぽい花が見つかった。樹全体を見たとき、葉が対生しており、マユミの感じに似ていた。しかし花を見ると、花弁が5枚あるので、マユミの4枚とは違っている。また、花の色が違い、雄しべや雌しべがはっきりしない点も違っている。若しかしたらこの花がツリバナではないだろうかと思い付いた。以前、マユミを調べていた時、何度もツリバナと比較していた。その時、ツリバナの花弁が5枚であることを理解していた。実際にツリバナの花を見ていなかったので、改めて見直した。下記の資料の写真を見ると、よく似ていた。雄しべや雌しべがはっきりしない点も似ていた。これで、この花がツリバナであることが分かった。花弁は5枚あり楕円形で、先が丸みを帯び、縁は外側へ反っている。雄しべと雌しべの詳細を知ろうと、何枚も写真を撮ったが、突起のように写るだけだ、いずれも鮮明な写真は撮影できなかった。
イメージ 3
ツリバナ
 
イメージ 4
ツリバナの花

撮影:55

  記  平成30512日(土)