公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ハナカイドウが満開を迎える

48日(日)
 
 公園の遅咲きのカンザンが赤い蕾を付け、開花目前になってきた。僅かに毛を纏った長い冬芽の期間が思い出される。漸く、冬芽が開き、1つ冬芽から34個の蕾が出てきている。サクラの蕾は、ソメイヨシノヤマザクラをはじめいずれも赤く染まっている。このカンザンも例外でない。この蕾が開くと、色が薄れ、ピンク色に変わってくる。このカンザンの花は八重で、大型である。
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 カンザンの赤い蕾

 ユキヤナギの白色の花が目立つようになってきた。このユキヤナギは垣根として植えられ、矩形に刈り取られている。花が沢山付くと、矩形の白色の垣根と変わってくる。1つの花は小さいが、数を増すと、その美しさが現れてくる。
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 ハナカイドウにも花がぎっしりついてきた。伸びた枝先に11つの冬芽が付いていた時は、冬芽の間隔があいていたので、何か寂しく見えた。その時は、これほど見事な光景をつくるとは思っていなかった。この花カイドウもサクラと同じように1つの冬芽から複数の蕾が出てくる。そのため、開花した時は冬芽の数の数倍の花が咲くことになる。それがこの見事な光景をつくる仕掛けになっている。このバナカイドウはピンクの八重である。
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ハナカイドウ

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 ハナカイドウの花

 公園の中央に弧状に並んだハナミズキを見ると、淡い緑色の葉が目に付いてきた。漸く新葉が出る頃になったかと、近づくと、新葉の傍に、花が見えてきた。花と言っても、ハナミズキの花弁に見えるものは萼である。この萼は、最初葉と同じ色をしていて、次第に白色へと変わってくる。従って、最初花が咲いているとは気が付かなかった。
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 ハナミズキの花をよく見ると、萼の中に緑色の小さい粒が沢山見える。これがハナミズキの蕾である。花は非常に小さく、大きな萼に隠されているので、開花時を捉えることは中々難しい。
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 コブシは花弁が飛び散り、花期を終えようとしている。花弁が無くなった後には、雌しべと雄しべが残され、中央の雌しべが大きくなろうとしている。この雌しべが捻じれた形に変わり、コブシの果実となる。
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コブシ

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コブシ:花弁の散った後

 ハクモクレンも花期を終え、花弁を失った。此方はコブシよりも早く開花し、花期を終えたので、雄しべが萎れ出し、雌しべが長く成長している。
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撮影:331

  記  平成3046日(金)