ヤエシダレザクラが満開になる
4月7日(土)
カリンの樹にピンクの花が見えてきた。カリンは凸凹した大きな果実を付ける。ピンクの花も割と大きい。先日までピンクの可愛い蕾を付けていたが、この暖かさで急に花が開いてきたようだ。一寸油断している間に花数が増え、花を探すのに困らなくなった。5枚の花弁がお椀のように開いている。雄しべが沢山見える。
左:マテバシイ 右:カリン
カリン
カリンの花
公園にはソメイヨシノがないが、カンザン、ギョイコウ、シダレザクラ等のサクラがある。公民館の近くにあるシダレザクラが満開のようだ。毎年注意して見ているが、今日のような満開の光景は見逃してきている。身近にこんなにきれいなシダレザクラがあることを再認識した。この花をよく見ると、八重になっている。ヤエシダレザクラになるようだ。萼筒に膨らみがあり、毛が沢山あるので、ヒガンザクラ系とすぐに分かる。
ヤエシダレザクラ
ヤエシダレザクラの花
シモクレンも咲き出していた。このシモクレンは他所より開花が遅いので、毎年開花時を見逃しがちである。今年も今見て、開花しているのに気が付いた。うっかりしたら開花を見失うところだった。樹は小さいが花が揃ったようだ。公園の中央付近にあり、花の似ているコブシやハクモクレンは既に花を終えている。
シモクレン
シモクレンの花
ハナモモの脇にハクウンボクの樹がある。この樹も冬芽の間は注意して見ているが、この花の開花期になると、色々な花が咲いてくるので、ついつい見逃してきている。今日の冬芽を見ると、主芽と副芽との差が歴然としてきていた。主芽は、もう2枚の葉が手を合わせたような姿に見える。葉脈も分かり、これは葉になると見なすことが出来る。
ハクウンボクの冬芽
公園には緑の花を咲かせるギョイコウのサクラの樹が1本ある。このサクラはカンザンと同様開花が遅い。しかし、今年はソメイヨシノの開花が早かったので、このサクラの開花も早まりそうだ。上を見ると、芽鱗が開き、蕾が出ているのが分る。蕾はまだ緑色である。この花弁の色も緑色なので、この状態では花弁の先が見えているかは分からない。
ギョイコウの蕾
ギョイコウの蕾
この黄色い花はトサミズキかヒュウガミズキかと毎年迷う。「ヒュウガミズキは花序につく花の数が少なく、花もひとまわり小さい」ということは分かっているが、開花の初期だと簡単には区別がつかない。ただ以前、花の数が多かった時を見ているので、トサミズキだろうと思うが、花の大きさでは区別が難しい。
トサミズキ
撮影:3月31日