公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ハナニラ、ユキヤナギが咲き始める

314日(水)
 イチョウの樹まで来て、公園にケヤキの陰に隠れてシダレザクラハナミズキがあることを思い出し、シダラザクラのところへ戻った。見ると、先日の冬芽が姿を変えていた。この姿は、もう冬芽ではない。未だだろうと思っているうちに、赤い蕾が見え始めていた。急激な変化である。昨年この姿になったのが、320日である。今日は310日なので開花へ向けての速度が10日速まっていることが分かる。
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 公園にたった1本しかないハナミズキの冬芽の付きが悪いということは先日触れている。花数が少ないとは分かっているが、それなりに開花が気になる。近くの浦島公園のハナミズキは、日がよく当たるところにあるので、冬芽の成長が速く、花芽では中央に割れ目が入ってきている。ここのハナミズキの花芽はと見たが、まだそこまでは成長していない。やはりケヤキの日陰ということが大分影響しているように思える。
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 ハナミズキの花芽

 樹の下にはアジサイスイセンなどが植えられている。アジサイを見ると、32日に冬芽が開き、新葉の内側の緑が見え始めていたが、今日は、葉脈や、鋸歯も見え、葉の形がはっきり分かるようになっている。僅か1週間の動きが、こんなに早いとは驚くばかりである。
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 アジサイの新葉

 スイセンは昨年の暮れから花が咲いている。今までよく観察したことがないが、どことなく違っている気がしたので、調べて見た。昨年の暮れから咲いているスイセンは白色の花で、下記の資料1を参考にすると、フサザキスイセンになるようだ。地中海沿岸地方原産で、唐の時代より前にシルクロードを経由して中国に伝わり、それから日本へ渡来したようだ。今咲いているスイセンは黄色い花で、ウイキペディアの写真などを参考にすると、ラッパスイセンらしい。
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フサザキスイセン

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 ラッパスイセン

 ハナニラが咲いている。ポツリと咲く花は前に見ていたが、写真に収めるのは今年に入って初めての気がする。この花は独特の香りがする。未だ、それほど匂わないが、花数が増えてくると、公園へ入った途端この匂いの刺激に気が付く。太陽の日差しを受け花弁をいっぱい開いている姿には、春の長閑さが感じられる。
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 公園の外回りを見て行くと、新緑の葉の中に小さな白色の花が埋もれている。垣根として植えられているユキヤナギである。咲きたての花は枝にしっかりついているが、数日すると落ちやすい。風が吹いたりすると、雪が散るように舞っていく。そんな姿からユキヤナギの名前がついたらしい。
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 ユキヤナギの植込みの中に1本だけコデマリがある。コデマリユキヤナギの後に咲いてくる。蕾が見えるだろうかと、新緑の葉の内側を見ると、黄緑色の小さな粒が沢山見えてきた。暖かくなったので、やはり蕾が分かるようになってきた。
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 コデマリの蕾

 コデマリに対し、オオデマリの樹もある。公園にはこの樹も1本ある。名前のように冬芽が大きい。いま冬芽の中央の割れ目が開き、中のものが見えてきた。先端が淡い緑色をした冬芽もある。この姿から、もうすぐ新葉が出始めることが推測できる。
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 オオデマリの冬芽

撮影:310
 
  記  平成30312日(月)