赤いオカメザクラの蕾が現れて来た
3月10日(土)
カンザクラ、フユザクラを見た後、オカメザクラを目指した。オカメザクラは上の池と中の池の境の堤に2本ある。このサクラも早めに咲くサクラである。上の池を見ながら進んだ。池畔にいろいろな樹木が植えられている。コブシの冬芽が目に入って来た。コブシもそろそろ花を付けだすので、冬芽の様子を見た。冬芽の大きさを計測すると、長さ2.5cm、幅1.5cmと大きくなっている。先日、冬芽の毛について「花芽を覆うコブシは毛が立ち、ハクモクレンの毛は先端方向に寝ている(資料)」ことを学んだので、確認した。確かに、コブシの冬芽の毛は寝ていない。根元に色の濃い塊があるが、副芽なると思う。
コブシ
コブシの冬芽
オカメザクラのところへ着いた。離れて見ていると、冬芽は小さいので、その存在が分からない。多くの人はここを素通りして行く。写真に収めようとカメラを構えたが、やや遠いので、直接接写が出来ない。何とか工夫をして撮影した。冬芽の先から赤く染まった蕾が出ている。拡大した蕾を見るとカンヒザクラの蕾と区別がつかない。以前調べた下記の資料によると、オカメザクラはカンヒザクラとマメザクラの雑種であるという。真紅の花弁の赤さはカンヒザクラに似ている。
オカメザクラの蕾
オカメザクラの向かい側にヤエベニオオシマというサクラがある。このサクラはオオシマザクラとサトザクラの雑種と言われている。花は八重ということを除くと、オオシマザクラに似ているが、薄いピンク色が混ざっている。萼筒や柄を見ると、オオシマザクラにそっくりである。膨らんだ冬芽の姿も芽鱗に毛がなく、オオシマザクラの冬芽と区別がつかない。
ヤエベニオオシマの冬芽
この堤に昨年までジュガツザクラと表示されていたが、今年になってコフクザクラと表示が変えられたサクラがある。この冬芽を見ようと何度か試みてきたが、高い所にあるので上手く撮影が出来ない。何とか捉えた写真を見ると、灰黒色で生気がない。この冬芽は生きているのだろうか。参考に、以前花のあった時の冬芽を見ると、濃褐色の芽鱗で包まれており、他のサクラの冬芽とほとんど変わりがない。どうも写真の冬芽は生きていないように思える。コフクザクラの花は他のサクラより一回り小さいので、冬芽も小さいことが考えられる。枯れたようなこの冬芽の大きさは長さ3mm、幅1~2mmであった。
コフクザクラの冬芽
撮影:3月4日
記 平成30年3月5日(月)