公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヤマザクラの冬芽

131日(水)
 
 篠原園に入り、道を進み始めると、右側にサクラの樹が見えてきた。今まで注意して見て来なかったが、ヤマザクラの名札がかかっていた。しかも、低いところに枝があり、冬芽がよく見えた。今まで見て来たヤマザクラはいずれも大きく、冬芽を直接捉えることが出来なかったので、いい機会に恵まれたと思った。
イメージ 1

 早速冬芽を見ると、冬芽は枝の先に集中しているのが分かる。ヤマザクラの冬芽の芽鱗には毛がない。そのせいか艶が感じられる。昨年の9月に、三ツ池公園で見た記録があったので、それを見ると、長さ5㎜、幅3㎜で、先が鋭角になっている。ここの冬芽を調べると、長さ7㎜、幅3㎜であった。この結果から見ると、冬芽の大きさには大きな変化が出てきていないことが分かる。また、先は鋭角から次第に鈍角に変わってくるようだ。
イメージ 2
 ヤマザクラの冬芽

 マツの樹の隣に、見たことのある樹がある。意外と高い樹だったので、幹を見てカキの樹かと思った。しかし、よく分からないので、確かめようと上を見た。すると、冬芽が見えてきた。冬芽は扁平の帽子の形をしている。その形を見て、この樹はハナミズキと分かった。よく見かけるハナミズキの樹はこの樹よりずっと低木なので、描いていたイメージと違うことに驚いた。
イメージ 3

イメージ 4
 ハナミズキの冬芽

 このサルスベリの樹も描いていたイメージとは違っていた。普通見かけるサルスベリの枝は横へ広がっているが、この樹の枝は上へ伸びている。環境、剪定の仕方などによって樹形が変わることは予想できるが、イメージと違っていると「これは何の樹か」と一瞬惑う。
イメージ 5

 篠原園の奥の一画にフヨウの樹がある。みると、見ると、「これでもか」と思うくらい強く剪定されている。フヨウは公園や庭などに植えられており、よく目にする。しかも、普段目にするフヨウは草本に見え、樹木とは思えない面がある。初めてこのフヨウの樹を見た時、太い幹をしていたので、唖然とした。こんなに太く大きくなるとは思っていなかった。
イメージ 6
 強く剪定されたフヨウ

 この樹はユーカリの樹ではないかと思っている。夏場は細い葉を付け名前を決める手掛かりになるが、今は手掛かりが乏しい。幹は明るい灰褐色で、樹皮が剥がれやすい。
イメージ 7

 ユーカリの樹の下に白色の花が見えた。いま、サザンカは花期を終えようとしているが、この花はサザンカらしい。八重の花になると、雄しべや雌しべの様子が分かり難いので、サザンカとツバキの区別があいまいになって仕舞う。
イメージ 8

イメージ 9
 サザンカの花

 下の樹を見て丘へ上がって来た。ここからは下の景色がよく見える。右側は道路を隔てて仲手原へと通じている。この一角に、樹皮が剝げかけている特徴的な樹が1本見つかった。この樹は四季の森公園で見たアキニレの樹に似ている。しかし葉がないので、名前を決めかねている。ハルニレは春に花が咲き、アキニレは秋に花が咲くというが、まだ花を見ていないので、何方になるのか分からない。花が待ち遠しい。
イメージ 10
 ハルニレ? or アキニレ?

 この葉のようなものは何だろうか。葉が散る落葉樹なので、実際の葉ではないようだ。よく見ると、果実のように見える。ハルニレやアキニレの果実を調べると、こんな形をしている。
イメージ 11
ハルニレ ? アキニレの果実

撮影:119
 
    記  平成30129日(月)