公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

花壇に蔓延る雑草(メヒシバ、コメヒシバ、エノコログサ、ミドリハコベ)

723日(日)
 花壇には草がどんどん伸びてくる。つい先日綺麗にしたと思ったら、もう元通りになっている。どこから種子が飛んできて芽生えるのだろうか。今日は、どんな草が芽生えているのか観察してみた。
 葉の長めの草がある。葉の付け根付近に沢山の毛があり、葉舌、葉鞘口には長い毛が見える。葉の縁には皺があり、縮れて見える。根を掘り出して見ると、地下茎が隣の株とつながっている。この地下茎にも毛がある。これらは上から見ると中心から枝が横へ延び、広がっていくように見えるメヒシバで、しつこく生えてくる。メヒシバは、中心部の土へ指を入れ、引き抜くと、幾つかの株が一緒にくっ付いてぬけてくる。
イメージ 1
メヒシバ:葉の付け根、葉舌、葉鞘口に毛が見える

イメージ 2
メヒシバ: 地下茎に毛が見られる

 此方は枝が細く、葉が短い。葉の付け根にわずかに毛があるが、メヒシバよりずっと少ない。葉の片面が縮れている点は似ている。枝を見ると、節の下が、濃褐色になっている。下の方の葉鞘には毛がある。根を見ると、ひげ根が長く伸びている。これはコメヒシバで、メヒシバと同様に花壇に蔓延ってくる。メヒシバが大型なのに対し、此方は小形である。
イメージ 3
 コメヒシバ:葉の付け根にわずかに毛がある
     節の下が、濃褐色になっている

イメージ 4
 コメヒシバ:ひげ根が長く伸びている

 此方はメヒシバに似たような細長い葉だが、葉の付け根に毛がないので、メヒシバとは違うことが分かる。茎の下の方は赤みがあり、葉の根元も赤くなっている。この草はエノコログサで、茎が上へ伸びてくる。エノコログサは根が横へ広がらないので、根元を持って引き抜くと、簡単に抜けてくる。
イメージ 5
エノコログサ:茎の下の方は赤みがある

イメージ 6
 エノコログサ葉の根元も赤くなっている
 
 この草の葉は、円形に近く、柔らかそうである。一見したところ葉が隙間なく付いているので、何だか分かり難い。よく見ると、葉は対生になっているようだ。ハコベのような気がするが、確信が持てない。ハコベはほぼ1年中見られるが、主に見られるのは春である。時期や場所が変わると、姿も変わってくる。茎を見ていると、毛が一列に並んでいる。これはハコベの特徴を示している。ハコベの仲間には色々あるが、これはその中のミドリハコベではないだろうか。
イメージ 7
ミドリハコベ葉は対生

イメージ 8
 ミドリハコベ毛が一列に並んでいる

撮影:716


  記  平成29719日(水)