三渓園ウォーキング 「水浴びをするムクドリ」
6月10日(金)
落ち着いた庭園の中へ入ってきた。樹木の緑がこんなにも人の心を癒すのだろうか。ここでは、電車や車の音が聞こえてこない。騒音で騒がしい街の中が嘘のようである。
ピンクのサツキが咲いている。この花をいくつかの場所で見てきたが、ここのサツキに何となく目が惹かれた。花も周りの背景で引き立ってくる。同じ花が公園や街路に垣根として植えられているが、そこからは自然の花の美しさは伝わってこない。
サツキ
合掌造りづくりの大きな家が見えてきた。この家は、合掌造りで有名な白川郷から移築されたという。御母衣ダムの建設によって湖底に沈む運命となった矢箆原家から寄贈されたとの説明が書かれていた。飛騨三長者の家だけあり、普通の農家の家とは違って格式の高い家である。
合掌造りづくりの家
この家の屋根の木材は釘が使われておらず、マンサクを捩ったもので結束してあるというので、そこを確認したく写真を撮ったが暗いのでぼけてしまった。見た感じは縄と変わりないように見える。
マンサクの皮で結束されている屋根
合掌造りの家から出ると、外は眩しかった。目の前の崖を見ると、ホタルブクロが咲いていた。萼が細長く、副萼が反り返っているので、この花はホタルブクロになるようだ。
ホタルブクロ
合掌造りの家を後にして進むと小川あり、そこで、ムクドリが水浴びをしている珍しい光景を見ることが出来た。水につかっては跳ね、また水につかり、飛び跳ね、しきりに羽ばたいている。今日はムクドリも暑く感じているのだろうか。
水浴びをするムクドリ
色付いたアジサイ
色付いたアジサイ
旧灯明寺本堂の裏に高い大きな樹が見えた。何の樹だろうか。樹皮は荒れていない、滑らかな方である。葉を捉えてみた。全縁で、明るい緑色をしている。この葉はタブノキになる。先程、モチノキの大きいのに驚いたが、再びこの大きなタブノキに驚いた。
大きなタブノキ
タブノキの葉
池へ出ると明るい。視野が開け遠くを見渡すことが出来る。遠くにハナショウブやサツキが見える。広々とした遠景を見て、その美しさに暫く皆さんの足が止まった。池には、コイもカメもいる。水面を見ると、コイの背があっちにこっちに見える。
遠方の景色に見とれる一行
遠くにサツキ、ハナショウブが見える
撮影:6月6日
記 平成28年6月6日(月)