ヤマモモの花 葯が見える
3月22日(火)
サクラの開花の様子を捉えようとしていると、すぐ隣のヤマモモの葉の中に赤褐色のものが見えてきた。それを見て「花が咲き出している」と気が付いた。サクラを撮影した後、ヤマモモを見ると、やはり花が見えた。ヤマモモは雄株と雌株が別株になっている。花が見えていたのは雄株である。花は花序になっていて沢山の小花が連なっている。
ヤマモモの雄花の花序
小花の詳細を知ろうと接写写真を何枚かとって見ると、1つの小花は白色の薄い膜で包まれていた。そして、そのうすい膜の中に赤い粒状のものがたくさん入っている。小花が雄花であることを考えると、この小さな粒は葯になる。普通葯は黄色を呈しているのが多いが、ヤマモモの雄花は独特な色をしている。
白い膜で包まれた葯
1つの袋の中にある葯の数を調べると、5個以上はありそうだが、正確には捉えられなかった。葯は閉じているようで、花粉はまだ飛んでいないようだ。
1つの袋に葯は5個以上ある
雄株の次に雌株を見た。雌株の花も花序になっているが、こちらは小さく数が少ない。雌株の樹は2本あるので、1本目を見ると、どこを見ても花は見つからなかった。そこでもう1本の方へ移動した。すると、この樹は日がよく当たるせいか、雌花が見えた。雄花よりずっと小さいので、撮影も難しい。何枚かとってみると、芽鱗は緩んでいるようだが、雄花のようには開いていない。開花にはまだ早いのかもしれない。
雌花の花序
撮影:3月12日
記 平成28年3月19日(土)