公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オウバイが咲く

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 サツキの影でオウバイの茎が大分長くなってきた。蕾の持ちが遅いので今年は咲くか心配していたが、2輪ほど咲き出した。静かに開いた黄色い花は吸い込まれるような鮮やかな色をしている。花はきれいに映る。この花が咲くと、「オウバイロウバイどちらだったか」といつも迷う。ロウバイは花弁が蝋質であり、オウバイは鮮明な色である。このことを思い出し、オウバイだったと気が付く。
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 グラジオラスの株によりついているハナニラ1輪の花が咲いた。長閑な光を受け開いた花弁を見ると、「もう確実に春だ」と実感する。この花が咲くとニラの香りが公園中に漂い出す。その時がやって来た。
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 「そろそろサクラの冬芽が動き出すのでは」と思い、オオシマザクラソメイヨシノを見た。丸くなったオオシマザクラの冬芽の先端部分が僅かだが黄色くなっている。膨らみも以前より増していると思える。ソメイヨシノの冬芽はオオシマザクラと比べると、何時のようにやや遅れている。元々ソメイヨシノの方が小柄なので、遅れているように見えるのかもしれない。でも、よく見直すと、先端の方が膨らみ、かすかに黄色く見えるようだ。
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 花壇の中に雑草が芽生え、ポツリポツリと緑が見え始めてきた。この僅かな緑を見ると、「春が来た」と実感する。小さな雑草を見た。カラスノエンドウホトケノザが見える。カラスノエンドウの葉の幅が狭いようだ。「もしかしたらスズメノカタビラではないか」と思えた。よく見ていくと、同じ株に幅の広い矢筈の形をした葉が見える。カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)だった。ホトケノザは非常に小さい。カメラを向けた時は、赤いものが見えなかったが、写真を拡大すると、赤い蕾が見える。
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 タネツケバナ、ミミナグサの姿も見える。タネツケバナナズナと間違えやすい。葉に丸みがあり、切れ込みが浅いところなどを見れば凡その違いが見えてくる。ミミナグサはハコベとよく似ているが、幾分葉に厚みがあり、毛深いようだ。
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ミミナグサ

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撮影:217日、18

  記  平成28年2月21日(日)