公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

唐松岳と猿飛峡

1119日(木)
 
 欅平駅に着いた。駅は谷間にあるので日が当たっていない。それでもこの時期には珍しく寒さを感じさせない。駅から広場に出ると、明るく日が当たっている。写真を撮ろうとすると、光が眩しい。駅前の広場の樹木には名札が付けられていた。ヤマハンノキ、サワグルミ、ホオノキの3種類があった。この辺の代表的な樹木なのだろうか。河の対岸を見ると、河の淵から頂上へ向け紅葉が広がっている。色付きは河の近くが濃く、鮮明になっている。
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頂上へ向け紅葉が広がっている
 
 下に赤い橋が見える。宇奈月で見た新山彦橋が綺麗であったが、ここの奥鐘橋も綺麗だ。赤色が紅葉の風景によく似あっている。緑、黄色、赤、そして水の流れが本当にきれいだ。橋の下に見える黄色いカエデが実に鮮やかである。
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新山彦橋

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新山彦橋から見たカエデの黄葉
 
 河へ通じる道があるので、下へ降りて行った。谷に入るのでここからは日陰になる。対岸の上はまだ十分に日が当たっている。ここからは水の流れを見ながら河沿いに進む。水がきれいに映る。前方で、こちらの方を向いてカメラを向けている人がいる。なぜかそこへ行った人はこちらを振り向いている。何か珍しいものが見えるのだろうかと思いながら自分もその位置へやってきた。やはり後ろを振り向いた。「ああ、この景色だったのかぁ」と納得した。丁度そこに案内をする人がいて、説明していた。雪を被った山は唐松岳だと教えてくれた。かなり遠方だが、青空の中に鮮明に見えている。紅葉に雪の唐松岳、絵になっている。みんなが写真を撮る意味が分かった。自分でも何枚か撮影した。
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雪を被った山は唐松岳
 
 ここからは猿飛峡へ向かう。河沿いに細い道が続く。トンネルになっている場所があった。中へ入ると、一瞬何も見えなくなった。このまま進めるのだろうかと思っていると、明かりが点いたり、消えたりしている。人が近づくと点き、離れると消えるようになっている。薄暗かったが、何とか抜けることが出来た。滑りそうな危ない個所を通り進むと、再び暗いトンネル道があった。今度は照明がなく、上と下に小さな明かりを取る窓が開いていた。対向者が来ると、からだがぶつかる。2つ目のトンネルを抜けると、もう目の前が猿飛峡のようだ。河は水量が多く、流れが速い。水の色が実にきれいで、吸い込まれそうな気持になる。猿飛峡で河は流れを塞がれ、右へ曲がっていた。そこでは岩から戻される水と流れ込む水とがぶつかり合い渦をつくっていた。大きな岩と水の流れを見ていると時の経つのを忘れる。川を挟む両岸の岩には紅葉が見える。どこを見ても見どころがある。
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案内標識

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猿飛峡:河が曲がっている

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水の流れでつくられた渦
 

撮影:114


  記  平成271118日(水)