公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

宇奈月温泉 やまびこ橋

1117日(火)
 
 新幹線の高架下を富山地方鉄道が走っている。黒部宇奈月温泉駅の近くに新黒部駅があった。見るからに新しい駅と分かる。新幹線の開通に合わせてつくられたことが分かる。駅で切符を購入し、ホームへ入ろうとすると、改札口が見つからない。周辺を見ると、直接ホームへ通じる通路があった。ここから入るらしい。誰も検閲する人がいない。お客を信用したのんびりした雰囲気が分かる。都会では味わえないおおらかさで、旅の⒈つの旅情でもある。
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 ここで、宇奈月温泉行きの電車を待った。1時間に2本ぐらいしか走っていないようだ。しばらく待つと下が緑色、上が黄色の電車が来た。樹木の姿を表現しているようなワンマンカーであった。4人席の1つに座れた。合い向かいには地元の人らしい老人が乗っていた。田舎の人は馴染みやすい。天気の様子や、最近の出来事などを初めての人にも気兼ねなく話しかけてくる。
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富山地方鉄道:ワンマンカー
 
 電車は単線なので、駅に着く度に対向電車を待ったり、待たせたりしている。従って停車時間が長く、目的地へ行くまでに時間もかかる。この鉄道は私鉄のせいかアナウンスが多い。多いというより、アナウンス続きのままである。一寸本などを読もうとすると、耳障りが激しい。ここはしばらく景色を見ながら乗っていくことにした。しばらくすると電車は斜面を上り始めた。前方と後方との高さの違いが一目で分かる。グイ、グイとモーターの発する音も平地とは違っている。35分ほどで宇奈月温泉駅へ着いた。着いたお客は次々とトロッコ列車へ向かって行き、駅周辺に残っている人は少ない。
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  直ぐにトロッコ電車に乗らず、暫く駅付近を散策することにした。駅近くにやまびこ展望台があるというので、そちらへ向かった。一寸とした小高い丘で、前方は黒部川を見下ろす谷になっていた。谷底は、流れる水が青々としていて実にきれいである。水量も多く、流れる水の音が聞こえてくる。この黒部川にやまびこ橋という赤い橋が架かっている。周りとの色合いが実に美しい風景を作り出している。誰もが写真に収めたくなる風景である。橋を通るトロッコ列車の写真を撮ろうとしているのか、カメラを設置している人がいた。聞くと、今日これから渓谷を撮影するテレビ局の人を案内するという。乗るトロッコ列車は同じになるようだ。
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やまびこ展望台入り口

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やまびこ橋
 

撮影:114


  記  平成271116日(月)