小学校の運動会
9月30日(月) (画像は一部目隠しをしています)
9月28日(土)、秋晴れのすがすがしい気候の中で、近くの小学校で運動会が行われた。
校庭では朝早くから観客席にビニールシートが隙間なく広げられた。保護者、地域の皆さんの関心の高さが伺える。新入生を持つ親御さんにとっては、この日は何よりも楽しみになっていると思う。
聖火が入って来た。トーチを模したものだが、開会式を大きく盛り立てている。
聖火の入場
運動会の歌が披露された。児童一人ひとりが大きく口を開き、声を響かせている。全身から響き渡る歌声はこれからの熱戦を期待させてくれる。
静かなリズムが流れてきた。ウオームアップの始まりである。何気ない動きの中に準備運動が仕組まれている。昔の号令に従ってのきびきびした雰囲気とは大分姿かたちを変えている。
応援合戦も見ものである。紅白に分かれて迫力ある応援合戦が披露された。応援団の指揮に基づいて張り上げる大きな声には、強い団結力が溢れている。また、小さな児童が一生懸命声を張上げている姿には忠実な可愛らしさが表れている。
徒競走では、児童の名前とコースが組ごとにアナウンスされる。遠くからは我が子の姿が見えなくとも、このアナウンスのおかげで「わが子が何コースを走ってくるか」知ることが出来る。ゴールでは、カメラやビデオを構えた父母が我が子のゴールを待ち構えている。
スターターのピストルの音で、一斉に走り出す。スターター役の先生は大変だ。一組、一組の児童のタイミングを見てピストルを撃っている。児童も撃たれるタイミングを真剣にうかがっている。
児童の中には走るのが得意な人、苦手な人がいる。しかし皆自分の力を精一杯出して走る姿には、観客席から大きな拍手が続く。特に、転んでしまっても歩くことをせず、後を追っていく姿には感動した拍手が贈られている。
団体競技も素晴らしいものが続く。例年行われる騎馬戦は工夫されていて見応えがある。一組一組が、相撲を見立てたルールで対戦するところは、観客の目が一戦一戦にクギづけにされる。見事な演出効果が仕組まれている。
騎馬戦の戦い
感動させられたのは全児童によるデカパンリレー。学年を超えてパートナーが組まれている。高学年の児童が低学年の児童を上手くリードして走っていく。中にはかなり身長差があり、大きな児童が小さな児童の肩を支えながら走る姿もあった。支えた児童、支えられた児童とも貴重な体験をしたことと思う。
デカパンリレー
昔は、運動会の花形であった組み立て体操が披露された。一歩間違えは大きな怪我へつながるが、真剣に取り組んでいる児童の姿から懐かしい感動が蘇ってきた。
見事なピラミッド
中学校との連携もされていた。「団結ソーラン」である。1週間前、同じ演技が中学校で行われた。そのときの衣装を借用して行われた。中学校の生徒と小学校の児童との違いはあるが、衣装の効果ははっきり出ている。演技をする児童も気が入っている。観客に大きな感動を与えてくれた。
中学校の衣装を着ての演技
最後の演技はリレーである。代表選手による演技だが、会場にいる全員が注目している。選手も花形である。ゴールを目指して突き進んでいき、最後の見せ場をつくってくれた。
バトンの引継ぎ
小学校の運動会は、地域の活動に活力を与えてくれる。物事に当たる児童の真剣な眼差しから、地域の人は「頑張ろう」という気持ち」を奮起させてもらえる。
学校の先生は、一日大変だったと思う。見る人は一日だが、実施までには何日も渡る指導があったはずである。積み重ねた指導の結果が、このような成果として披露されたことを忘れてはならない。
記 平成25年9月30日(月)