河津桜とヒヨドリ
3月14日(木)
遠方に富士山が見える
春うらら・・・そんな陽気になった。今日は新松田の河津桜を見に行くことになっている。電車に乗ると。周りの人がみんな同じ目的を持って乗っているように見える。小田急新松田駅に降りると、電車の中は人がちらほらに、乗っていた多くの人が降りてしまったということだ。階段は上る人でいっぱいになっている。ゆっくり流れに従って上って行った。
人ごみを避け、歩いて目的地を目指した。昨年は人並みが続いていたが、今年は歩く人が少ない。距離的にはいくらもないのだが、やや登り道になっているので敬遠したのかもしれない。
入り口に見られた菜の花
細い入り口の階段は上る人と下りる人とでごった返している。互い端へよけながら通行している。サクラを見てきた余韻のある人、サクラを見ようと期待する人、どちらも心は花になっている。どちらともなく譲りあり、和やかなすれ違いである。
少し上っただけで、もうそこは花の園である。ピンクの河津桜がぎっしりと天井を埋めている。その花の中で、ピーピーと小鳥の鳴き声がする。向こうへ行ったかと思うと、こっちの方へ来ている。その度に河津桜の花びらが動く。小鳥の姿を捉えようとカメラを構えるが、小鳥は花びらの陰に潜んでしまい、姿を現してくれない。「出てきた」と思い、カメラを向けると、逆光で姿がはっきりと見えない。いいチャンスと思ってカメラを向けると、カメラの中ではどこに小鳥がいるのかよく分からない。そんなことをして、まごついていると、小鳥はどこかへ行ってしまった。こんなことを何度も繰り返したが、とうとうまともな写真は撮ることができなかった。この小鳥はヒヨドリと思う。
花の園
記 平成25年3月12日(水)