公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

冬ツバキの検索

1126日(月)
 
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 調査フィールド
 
  藪を入ったところに白色の花が見えた。ツバキかサザンカのどちらかである。この時期に咲くとサザンカの可能性が強い。
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ツバキかサザンカのどちらか
 
保育社植物図鑑の検索表を利用ししらべていく

ツバキ属
ツバキ属は花に柄があるかないかでツバキ、サザンカの仲間とチャの仲間と分けている。
 

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花柄の有無
 
  この花には柄がない。従ってチャの仲間にはならない。

 

次の検索へ進むと花の大きさ、葉身の長さが観点になっている。

 
  葉身は8.5cm 幅は3.6cm
  すると、ヒメサザンカにはならない。
 

次は、子房に毛があるか、ないか、花糸がどこで合生するかなどが検索の観点になっている。さらに、ツバキの仲間は葉の裏面に黒点があリ、サザンカの仲間には黒点がないとなっている。

 
イメージ 5イメージ 6花糸の位置合生                         小さな黒い点有無
 
  花糸は中ほどまで合生して筒状になっている。
  小さな黒い点があるような感じがしないでもない。
 
 一般的に透かすとツバキは葉脈が透けて見え、サザンカは黒く見えるという。
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葉脈が透けて見える
 
 透かすと、透けて見える。
 従って、ツバキの仲間になるといえる。
 

最後の判定観点は幹の開出、高さになっている。高さが1―2mならばユキツバキになる。

 
 試料は明らかに2m以上ある。
 
 すると、試料はツバキになる。サザンカかと思ったものがツバキと分かった。この時期に咲くツバキにフユツバキがあるという。ここに咲いていたツバキはフユツバキになった。
 
  記  平成241126日(月)