町会長研修会
7月1日(土)、午後4時から新横浜に於いて町会長研修会が行われた。出かけるころ外は雨がポツリポツリ降っていたが、新横浜へ着くとどうやら雨はやんでいた。このまま降らなければいいが、と思いながら会場へ向かった。会場へ着くと、すでに多くの人が来ていた。我が連合町内会の会長さんたちも席について歓談していた。暫くすると、「これから研修会を始めたいと思います」とのアナウンスが聞えてきた。司会者が前に出て、研修会の進行を始めた。連合町内会長、区長さんの挨拶があり、今日の講師の先生が紹介された。講師は消費生活専門相談委員の小野裕子さんである。
講師の先生
研修の題目は「悪徳商法に巻き込まれないために」である。社会では、高齢者を的にした振り込み詐欺、悪質商法が絶えることなく続いている。相手は組織的になり、言葉巧みに高齢者に接近してくる。この様な被害にあわないためにはどうしたらよいか。今日はそのヒントが学べそうだ。
図は配布されたデジメの中のものです。
高齢者の弱めを言葉巧みに突き、その気にさせてしまう。高齢者は、被害にあっていることに気が付かない場面が多いとのこと。
本人が、被害にあっていることに気づかないケースがあるので、周りの人の助けが必要になる。それには、日頃の地域の見守り活動が大きな力になってくる。1日も早く、気付かせ、被害を食い止めるために消費生活センター、警察などへ相談し、連係プレーをすると効果的である。
地域で見かけた時、会話をしているときについて気づきのポイントが紹介されていた。読んでみると、被害に合いそうな人を孤立させず、地域のはたらきかけが如何に大切か分かる。
訪問販売、点検販売の例が説明された。怪しい訪問者は門前払いし、対応しない。玄関は絶対に開けない。電話の訪問予告、案内はきっぱり断る。
睡眠商法、利殖商法について説明された。「ただで物をくれる」とか「必ずもうかります」ということは言葉の綾で、簡単に得したり儲かったりする話には乗らない。
送り付け商法、訪問買取について説明された。販売目的を隠し、「言葉巧みに購入させてしまう」ことに気を付けたい。
1度被害に合うと、悪質業者間でリストが共有されることがある。
契約について
消費者には、一方的に解約できるクリーンオフ制度がある。契約書面を受け取った日から8日間がクリーンオフ制度で、契約を解約できる。
この後ビデオ視聴があり、現実の場面を映像で学ぶことが出来た。
内容
一人暮らしの母親が、家のリホームや訪問販売の被害に合っている内容だった。母親は、被害に合っていることに全く気付いていませんでした。近所の人が異変に気付き、訪問したり、民生委員さんと訪れたり、また、離れて生活をしている子供へ連絡を取ったりしました。その結果、消費者センターに連絡を取り、契約の解除や一部の払い戻しを受けることが出来ました。
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本人が全く気付かず、ずるずる引き込まれて行く様子が強く印象に残った。被害を少なく食い止めた近所の人の見守り活動、消費者センターへ相談が効を制した内容だった。
最後に、インターネットのワンクリックなどについての注意が提言された。
インターネットでは、商品が届かない、クリーンオフがないということを学んだ。
約1時間半に渡って懇切丁寧な説明を受けました。ここで学んだ内容を自分たちの町会へ持ち帰り、皆さんとともに再学習をしたいと思っている。
撮影:7月1日
記 平成29年7月2日(日)