シダレザクラの雄しべの葯が見えてきた
4月2日(日)
ムクゲを最後に今日の観察を終え、帰ろうと出口を出たところ、オオデマリが目に入ってきた。オオデマリを見て、冬芽を見てから随分ご無沙汰してしまっていたことに気がついた。見ると、新葉は大きくなり、緑色の小さな蕾が沢山出来ていた。「うっかりしていた」とつくづく反省させられた。
隣のボケも沢山花を付けていた。暫く観察を続けることになった。公園のボケは白色の花である。円形状の4枚の花弁が瑞々しく映る。雌しべ、雄しべが纏まって立っている姿がツバキを思い出させる。
ボケ
ボケの花
コウバイの陰にムスカリが咲いている。公園のいくつかの場所に移植したこともあり、今、この青紫色の花をあちこちに見ることが出来る。ここは中でも一番かたまって咲いているところである。今が最盛期の様である。
ユキヤナギも花数を増している。枝垂れた枝に花が増してくると、本当に雪をまぶした景色になってくる。その光景ももう直ぐ見られそうだ。ユキヤナギの間に1本のコデマリがある。いつの間にか冬芽が開き、葉が出て来た。更に花茎が立ち上がり、沢山の球状の蕾が出来ている。冬芽が開いてから、蕾が出来るまでが早かった気がする。公園へ来ると、大体見ていたと思ったが、オオデマリ、ボケ、コデマリの動きの速さに追いついていけなかった。
公園には1本のシダレザクラがある。オオシマザクら、ソメイヨシノと同時に動きを見てきているが、開花はこのサクラが一番遅いようだ。中々開かなかった冬芽を見ると、先が赤紫色になっている。これは花弁であることが分かる。先の方に黄色いものが見る。これは雌しべか、雄しべの葯と思われる。雌しべか、雄しべの葯が先に出てくるとは面白い咲き方をしていると思った。
シダレザクラ:雌しべか、雄しべの葯が見える
撮影:3月30日
記 平成29年3月30日(木)