公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三渓園ウォーキング 「こんなに大きなモチノキがあった」

69(金)
 
 展望台の脇に大きな樹があった。葉を見るとスダジイのような形をしている。しかし、裏が褐色でないので、スダジイではない。濃い緑色をしているので、タブノキでもない。モチノキなのだろうか。それにしても、モチノキはこんなに大きくなるのだろうか。資料によると「海岸に近い山地の常緑樹林内に生える。ふつう高さ610m、まれに30mになる」と書かれている。「成程、こんなにも大きくなるのか」と思った。果実はないだろうかと、葉の中を探した。高い樹なので、探すといってもカメラの望遠の中である。見つかった。緑色の球形をしている。モチノキに間違いない。
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モチノキ

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 モチノキの果実

 再び、松風閣の跡へやって来た。来るときは奥を注意して見なかったが、今見ると大きな樹が見える。幹を見ると、樹皮が剥げそうになっている。この姿を見てムクノキと分かった。古い歴史があるだけに、樹木もそれだけ大きくなっている。
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 ムクノキ

 少し道を下ると、三重塔がある。これは京都府相楽郡加茂町の灯明時にあったものを移築したものであるという。高台に、さらに高い建物を建て景観を高めたものと想像される。
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 三重塔

 ここから下りになる。細い道を下り始めると、右の藪に緑色の果実をつけた樹が目に入ってきた。果実は緑色で、枝は赤みを帯びている。葉は意外と細い。「何の樹だろうか」と一瞬戸惑った。「ダブノキではないだろうか」と思い付いた。よく目にするタブノキはこのような日陰でなく、明るいところだったので、迷うことになった。
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 ダブノキ

 下へ下りると、臥竜梅と表示されたウメの樹ガあった。樹形が竜の様に見える所から、このような名前が付けられたことだろうと想像できる。根元を見ると、竜の根元が深くえぐれているのが分かる。こうなると竜はそうは長くもたないと思える。この姿がこの先、何年見られるだろうか危惧される。
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 臥竜

 カエデの間を小川が流れている。素晴らしい景色だったので、思わず写真を撮りたくなった。小川の淵に咲くドクダミの姿にも嫌味を感じない。秋の紅葉時は素晴らしい見学場所の1つになると思う。
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庭園を飾るカエデ

撮影:66
 
  記  平成2866()